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今年4月に設立30周年を迎えた特定医療法人アガペ会(沖縄県北中城村)は、地域の医療法人、介護事業者などとの連携を密にしながら、地域全体の疾病管理・予防、介護予防、健康増進などに取り組んでいる。涌波淳子理事長に話を聞いた。

──今年30周年を迎えたそうですが、これまでの経緯は。

涌波 1987年に高齢者医療の専門病院として、北中城若松病院を開業。高齢者がたとえ疾病や障害を持っているとしても、地域で家族と共に生きていくことを望んでいるのであれば、入院医療のみでは支えられません。退院した高齢者を地域や家族の中で支える努力をすることが大切であり必然だと考え、在宅医療や介護事業の強化を図ってきました。また、高齢者のみならず、地域全体の疾病管理・予防、介護予防、さらには健康増進に向けた取り組みに力を注いでいます。

──病院の機能分化の状況は。

涌波 認知症になっても安心して医療を受けられる認知症病棟、内科一般病棟、回復期リハビリ病棟、神経難病や意識障害者のための病棟、重度の寝たきりの人のための病棟と機能分化を図ってきました。また、在宅医療分野においては、介護との連携が不可欠になります。そのため、法人内に在宅介護部門をつくり、介護事業の展開も加速させています。

──具体的には、どのような取り組みをしていますか。

涌波 在宅分野においては、地域医療・保健・福祉を支える地域医療支援センター「ファミリークリニックきたなかぐすく」を基軸に、訪問看護・介護、通所介護・通所リハビリ等を法人内に開所し、地域に暮らす高齢者が安心して生活できる医療・介護・看護体制を整えています。そして、入院・入所が必要な高齢者などを支えるために、慢性疾患専門医療・保健の役割を担う北中城若松病院及び老健「若松苑」を運営しています。

──「ファミリークリニックきたなかぐすく」は複合施設内にあり、サ高住や住宅型有老などが併設されていると聞きました。

涌波 在宅事業の拠点として、高齢者住宅・施設建築に実績を持つ大和リースにサポートしてもらい、複合施設を開所しました。同一敷地内には、「ファミリークリニックきたなかぐすく」のほか、独居高齢者や老夫婦世帯高齢者を支える拠点として、サ高住「アガぺファミリエ」、住宅型有老「ケアホームアガペ」、デイサービス「きたなかぐすく」などを併設しています。高齢者や障害者にとって、医療と介護は「生活」と「人生」を支える大きな柱です。16年には宜野湾市の老人福祉センターの管理を受託するなど、法人全体で「年を取っても障害を負っても安心して暮らせる地域づくり」を目指しています。

──今後の地域づくりについてのビジョンは。

涌波 近隣の急性期病院や介護施設を含む法人内外の医療・介護機関と協力して、「助ける医療」から「支える医療」までそれぞれのステージに応じて、医療を提供できる体制づくりを続けていきたいと考えています。また、団塊の世代の高齢化に伴い、多様化・個別化した医療と介護のニーズを叶えていくために、利用者・入居者・療養者やその家族もチームの一員として迎え、共に歩んでいきたいと思っています。

 

 

 

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