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抗菌仕様の木製手すり、滑りにくく傷に強い床材、消臭・調湿機能をもった壁・天井材など高齢者住宅・施設向け商品に注力している東証一部上場の建材メーカー、大建工業(大阪市)。幅広い商品を揃え、身体能力が低下しても暮らしやすい空間提案を得意とする。4月に社長に就任した億田正則社長に取り組みを聞いた。

──約2年前より、「手すり、床、畳、引き戸、壁・天井材」など安全・安心を考慮した高齢者住宅・施設向け建材を「おもいやりシリーズ」として販売しています。売れ行きや市場の反応は。

「一言でいえば非常に順調だ。『おもいやりシリーズ』以外の関連商品にも波及している。新設が進む高齢者住宅・施設や病院・診療所での採用、また在宅で暮らす人にも受け入れられてきた」

──「おもいやりシリーズ」の商品開発について。

「どういった機能が必要とされるのか頭で考えるだけではダメ。当社ではデイサービスや老人ホームなどの協力を得て、実際に利用する高齢者や介護する人の声を直接聞いて製品開発に反映させている。例えば、畳を好む高齢者は依然多いが、畳の縁(へり)の数ミリで躓き転ぶケースがある。その対応として当社の畳は『縁なし』を用意している。利用者には?ほんの数ミリ?ではないということだ。また、ウイルス対策を求める現場の声に応えて、インフルエンザやノロなどウイルスを抑制する手すりも品揃えしている」

──今月発売する新商品「ひきドア」とは。

「トイレ用の『ひきドア』は、引き戸と開き戸の両方の機能を持たせ、少ない可動スペースで開口を全開できるようにした。ドア一枚変えるだけで車椅子や介助のためのスペースを十分に確保できる。展示会等で紹介をしたところ、すでに多くの問い合わせをいただいている」

──将来に備えた在宅改修の提案も積極的に行っています。

「当社は水回りのTOTO、窓のYKK APの3社(TDY)でアライアンスを組み、身体状況に関わらずいつまでも住み慣れた家で暮らすための住宅改修『備えるリモデル』を提案している。3社共同で全国にショールームを展開しているが、リフォームの相談が多いのは60代だ。『備えるリモデル』では、日々の困りごとの解決や生活を楽しむための改修とともに、将来身体能力が低下したことを想定し、バリアフリーはもちろん、間取りの変更にも対応できる改修を提案している。改修はドアやトイレ、浴槽などそれぞれで考えるのではなく、日常生活の?移動を楽にする動線?に配慮することが必要だ。それには建材がいかに重要な役割を果たすかといったことが理解されてきた」

──ショールームの集客が好調のようです。

「TDY3社で展開するショールームの来場者は新宿が月1500組、大阪は2000組を超える。6月に福岡、来年後半には名古屋にも出店し、TDYショールームは5ヵ所となる。TDYショールームでは建材・水回り・窓など幅広い商品でトータルな空間提案を、また秋葉原を始め当社単独ショールームでは建材のより専門的な提案ができる。住まう人に快適性を提供し、これからの超高齢社会に貢献していきたい」

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