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 専門葬儀社では東日本でトップの葬儀施行件数(年間約8000件)を誇るセレモアホールディングス(東京都立川市)は、高齢者施設運営企業との提携に積極的に取り組み、施設経由で年間約600件の葬儀を施行している。辻正司社長に同社の取り組みを聞いた。

 
──葬祭業としての特徴は。

 葬儀を行うというだけでなく、ライフサポート企業として、生前のこと、葬儀を終えた後のことを総合的に手がけています。生前のこととは、例えば介護用品の販売・レンタル、住宅リフォーム、老人ホームの紹介、患者移送サービス、老後の資産活用の相談などです。ライフエンドに関しては、葬儀のほか、葬儀生前予約、遺言信託、公正証書遺言、独居家族の安否確認、成年後見制度などを扱っています。葬儀後の支援としては仏壇や霊園・墓石の販売・紹介、相続税申告や不動産の名義変更などの法律的な面や、遺族の心のケアを行う「法話の会」なども実施しています。

──有料老人ホームや特養など高齢者施設を運営している、企業・法人との提携数や施設から依頼される葬儀施行件数は。

 提携している企業数は50~60社、施設数では500~600くらいです。それらを通して行う葬儀件数は年間で500~600件ほどです。

──提携している企業・施設数が多いが、どのようにして増やしてきたのか。

 1968年に創業した当時は葬儀業界では営業はほとんど行われていませんでしたが、私は営業を本格的に展開してきました。様々な方法を用いましたが、中でも高齢者施設を運営する企業も含めた企業・団体関係に対して営業部をつくり、かなりの数の人員を置いて提携営業を行いました。また、「ファミリーライフクラブ」という会員制度を設けています。入会金は5万円ですが、様々な会員特典があり、高齢者施設への入居に関する相談・紹介も無料で行っています。この会員制度も営業部隊が拡販しており、会員数は21万人になっています。
 また、当社では、気軽に相談に立ち寄れる駅ビルやデパート内に「セレモピアン」という相談コーナーを設けています(22ヵ所)。ライフサポートに関するいろいろな相談を受けており、ここでも高齢者施設の紹介などをしています。

──葬儀以外で高齢者施設に提供しているサービスは。

 当社では「イベント企画」という事業部を設けており、この部隊が施設で行われるいろいろなイベントの手伝いをしています。施設では人手が足りないとか、イベントをした経験があまりないとか、道具が無いということが多いので、当社が請けているのですが、これは非常に重宝がられています。
 また、施設職員に対するエンゼルケアや葬儀の時のマナーなどの研修会や勉強会なども数多く実施しています。ある施設事業者では、エンゼルケアの研修会を70回くらい開催しています。

──高齢者施設に対する今後の方針は。

 施設運営者は、多くが入居者や家族と誠実に接しており、信用・信頼感を得ています。しかし葬儀という最後のところで失敗してしまうと、せっかく長年続いていた良好な関係が壊れてしまいます。そのため「葬儀社についてはきちんとした信用のおけるところを選び、入居者に紹介しなければいけない」という認識を強く持っていると感じています。ですから、そういう施設から紹介された葬儀社として、施設の顔をつぶさないようにし、さらに施設の信頼、評判を高めるサービスをこれからも展開していきたいと考えています。

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