前号から引き続き、主な介護事業者の2015年3月期決算、その他の期の決算を紹介する。事業所の新規開設を積極的に進めている事業者が多く、費用増加などで多くの事業者が減益となった。人材獲得策として、養成事業に注力する事業者の姿も目立った。

 ニチイ学館(東京都千代田区)は増収減益。当期は有料老人ホーム2棟を開設した。今後の展開として、人材養成のための組織体制を変更し、人材基盤を整えて、サービス量を増大させる。また中国では国内のノウハウを生かした介護サービスを展開。引き続き現地企業のグループ化を進める。

 シップヘルスケアホールディングス(大阪府吹田市)は増収減益。有料老人ホームの入居者数は順調だが、大型施設の開設費用が増加した。今後は運営効率化の向上や従業員への再教育を徹底させる。他施設との差別化を図りながら入居者獲得に注力することや、効率的な新規投資の実践を重要な課題として挙げた。

 ヒューマンホールディング(東京都新宿区)は増収増益。介護事業は増収減益。有料老人ホームやグループホームなどの施設サービスを強化し、7棟を新規開設した。事業拡大のために初期投資が増加したほか入居者獲得や人材確保・定着、人事制度の拡充などに取り組み、減益となった。今後は主力の訪問介護やデイサービスの中重度者対応を進める。

 アドアーズ(同港区)は増収減益。昨年11月に、日本介護福祉グループを子会社化して介護に参入。デイサービスの競争環境が激化したことで稼働率が伸び悩んだ。今後は人材不足への対応策として、人材養成校を開設する。

 チャーム・ケア・コーポレーション(大阪市)の2015年6月期第3四半期は増収減益。経常利益は前期2億7300万円から1800万円の赤字に転じた。新規開設を積極化していることで、初期投資の負担が拡大し大幅減益となった。直近では、4月に神戸市で介護付有料老人ホームを、兵庫県西宮市でサービス付き高齢者向け住宅を開設している。

 学研ホールディングス(東京都品川区)の2015年9月期第2四半期は増収増益。既存のサービス付き高齢者向け住宅の入居率が向上したほか、5棟の新規開設、西日本の高齢者住宅7棟を譲り受けたことで増収。譲り受けの際の引き継ぎコストが増加したものの、新規開発案件を厳選し、施設運営の効率化に努めたことが奏功。

 N・フィールド(大阪市)の2015年12月期第1四半期は増収減益。事業所の新規出店に注力し、同期間では訪問看護事業所8拠点、出張所含む営業所7拠点を開設。同期末まで事業所、営業所合わせて80拠点まで拡大させている。

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