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 医療法人芙蓉会(福岡県大野城市)は5月、病院併設の介護付有料老人ホームを開設した。同法人が運営する筑紫南ヶ丘病院と渡り廊下で直結したホームで、医療介護連携を図ることで重度要介護者を中心にサービスを提供。新設のホームを中心に同法人の取り組みをレポートする。

 施設名称は「メディカルケア南ヶ丘」(大野城市、100室)。筑紫エリアでは6年ぶりの介護付有料老人ホームだ。1982年に開院したグループの筑紫南ヶ丘病院(250床)の隣地に建設。病院と渡り廊下で直結し、“医療強化型老人ホーム”を標榜。退院後も医療が必要な高齢者に継続して医師や看護師がサポートするため、療養病院並みの医療対応が可能。

 建物は3階建て。居室面積は18平米で全室にトイレ・洗面台を装備。家具・ベッド・テレビも備えた。食堂・談話室は各階に設け、浴室は1階に1ヵ所、2・3階に2ヵ所ずつ設置。入居対象は原則要介護3以上。1階は認知症専門フロアとしていく方針。

 病院と老人ホームの垣根を取り払うべく「医療介護連携本部」内に「地域連携室」を配置。メディカルソーシャルワーカー、入退院コーディネーター、老人ホームの営業担当が在籍し、入院患者や入居者をサポートする。病院の医師は毎日ホームに訪問する。

 月額費用は居住費7万円、食費4万5000円、管理費5万円で合計16万5000円。要介護5の場合、介護保険自己負担分、おむつ、リネンなどの費用を含め21万円程度で入居できる。入居時の一時金はない。

 筑紫南ヶ丘病院は医療療養病床156床、介護療養病床60床のほか、昨年の診療報酬改定で新設された地域包括ケア病棟34床を運営。在宅復帰を基本方針にするとともに、療養病床での長期入院から終の棲家として医療強化型老人ホームへの入居まで様々な状態の高齢者をサポートする。

 さらに在宅療養後方支援病院の基準を有しているため、自宅や老人ホームにいる患者が急変の際、あらかじめ登録しておくことで、いつでも診療や入院に対応できる。

 「病院と直結し医療・介護連携を最大限発揮できる環境。重篤な状態になる前に対処できる。終の棲家として利用していただきたい」(介護事業部・槻木辰哉部長)。

 同法人は2012年に筑紫野市に住宅型有料老人ホーム「メディカルケア二日市温泉」(60室)を開設。住宅型でありながら、入居条件は要介護3以上。要介護度の平均は3・8~3・9で、パーキンソン病、がん、糖尿病、胃ろう、在宅酸素療法、たん吸引など医療依存度の高い入居者を受け入れている。施設内での看取りにも積極的に取り組んでいる。

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