エスケーエレクトロニクス(京都市)はこのほど、弱い握力をサポートする自立支援機器の販売を開始した。スウェーデン企業が大学、医療機関らと共同開発。外傷や脳損傷、筋肉疾患、神経疾患、リウマチなどの患者に利用されている。

 製品名は「SEM Glove(セムグローブ)」。スウェーデン王立工科大学、複数の医療機関、大学、協力企業らと共同で、人間工学・ロボット工学に基づき開発された。

 グローブを装着するだけで利用可能。製品の指の先端に圧力センサーが付いており、にぎる動作と同時に、モーターが駆動。センサーと本体をつなぐワイヤーが作動し、指の伸展・屈曲、にぎる力をサポートする。
 
 余分なスイッチをなくすとともに、指先にセンサーがあることで、より直感的な動作を可能にした。センサーが感じた圧力に比例してモーターが駆動。強く力を入れれば強いパワーが、弱く力を入れれば弱いパワーを生み出す。

 日常生活の他、軽作業やリハビリの補助など様々な場面で使用できる。「手を動かすことによる血行促進やリハビリテーションのモチベーションアップにも役立つ」(ヘルスケア事業開発グループ・三宅充紘氏)。

 スウェーデンを中心に100ユニット強を販売。利用者は外傷が3割、神経筋疾患が2割を占める。その他、先天的・後天的脳損傷、リウマチ、変形性関節症の人などが利用。年齢層は40~60代が6割、60代は8%。スウェーデンでは特許技術として登録済み。労災対象の機器として認定されている。

 セット構成はグローブ1個・本体、バッテリー2個、充電器。モーターやバッテリーを収納している本体の重量は500グラム程度で腰に付けて持ち運べる。従来製品にはなかったコンパクト設計で日常生活にもなじむデザイン。バッテリーは8時間駆動。センサーの感度は3本の指それぞれに設定可能。

 日本ではCE認証を受け、ISO9999で「身体障害者用補助製品」に分類されている。販売価格は98万円。将来的にはリースやレンタルも検討している。高齢者施設でのデモを積極的に展開していく計画。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう