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 医療法人社団小室整形外科医院(京都市)は、整形外科・リウマチを専門とした医療を中心に地域医療に取り組んでいる。昨年、院内に地域医療連携室を設立し、介護施設との連携を深めている。人工膝関節手術や高齢者の転倒予防対策にも定評のある小室理事長に取り組みを聞いた。

──整形外科医・リウマチ医として実績を積んでいる。

 「問診に重点をおき、治療中の病気や投薬も把握して、患者と相談の上、最適の治療を選択している。治療のスタンスとしては保存治療(薬)、手術治療、リハビリ治療、ケア(介護)を等しく重視。トータルにマネジメントし、すべてを当院で相談できる体制が特色。手術は局所麻酔などについては当院で対応するが、その他は付近の独立行政法人の病院など2ヵ所で行っている」

──昨年、地域医療連携室を院内に設けた。クリニックでは珍しいがその意図は。

 「整形外科の場合、特に高齢患者が多いのが特色。地域医療を実践し、患者に適切な情報を発信するためには他の医療機関や介護分野との連携は欠かせない。他の病院の地域医療連携室のスタッフとともに、フォーラムを定期的に開催し、課題を共有している」

──高齢者の転倒予防にも積極的に取り組んでいる。

 「医学・工学・メーカーの3者で『高齢者転倒・転落ダメージ対策協議会』を設立。転倒・転落について最新情報の提供やより良い製品が提供できる環境づくりを進めている。メーカーは転倒・転落時の衝撃を緩和するヒッププロテクターや床マットレスの開発を担当。私は最新情報を収集・分析することで、『どのような人が転倒・転落をしやすいか』を図るスケールを作成。『みまもりスコア』を利用すれば、足上げテストや立ち上がりテストで転倒しやすいかどうかを簡単に測定できる。工学系委員は対策用具の衝撃吸収力の規格作成を担当している」

──介護リハビリについては。

 「リハビリテーションは運動機能を回復させる治療として大変重要。当院では運動器リハビリテーション?の施設基準を満たしている。当院の介護リハビリでは、要介護段階の高齢者に身体の維持を目的とし、日常生活が少しでも楽に過ごして頂けるよう、通所および訪問リハビリを提供。整形外科医院に併設で医師との距離も近く、医師、看護師、理学療法士が協力し患者の要望も含めたプランを作成できるのがメリット。通所リハビリでは、短い時間で集中的な個別リハに特化し、場合に応じては物理療法や集団リハビリ、生活指導などのサービスも提供する」

──人工膝関節手術やリウマチ治療にも定評がある。

 「人工膝関節手術は、リウマチなどにより変形した関節を、金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた人工膝で入れ替えるもの。痛みがなくなり、歩行能力がかなり改善される。当院では骨格の3Dを作成しシミュレーションできるのが利点。リウマチ治療については、最新の情報を常にアップデートしている」

──今後の計画は。

 「2年前に院内をリニューアルし、リハビリがしやすい環境になった。数年内には現在の駐車場スペースに新たな通所リハを設けたいと考えている。地域医療を実践するためには、患者に身近な診療所の役割が益々大きくなると思う」

(医療機関概要)
1967年、右京区としては初めての整形外科として開業。1989年、医療法人化。小室元氏は1993年、関西医科大学卒業。リウマチセンター、海外留学などを経て、5年前から小室整形外科に勤務。昨年、理事長に就任。整形外科、リウマチ科、皮膚科、リハビリテーション科を掲げる。

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