一昨年、有料老人ホームやサ付き住宅などを対象とした不動産投資信託「ヘルスケアリート」が初めて上場した。現在3本の銘柄が揃うが、最大のものでも資産規模は300億円に届かない。そんな上場ヘルスケアリートを後目に、資産規模約700億円(契約ベース含む)のヘルスケア施設を保有するのが大手デベロッパーのヒューリック(東京都中央区)だ。

 2016年5月現在、同社が保有・契約済みの物件は介護付有料老人ホームを中心に23棟・約2200室。エリアは東京をメインに神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫まであり、今後の投資エリアとしては9都道府県を想定している。保有物件の入居一時金は3000万円を超える富裕層向けから、0円までと幅広い。

 「運営はプロに任せ当社はホルダーに特化。物件は長期保有が基本スタンス」(森田翔氏)

 同社所有物件のオペレーターはベネッセスタイルケア、ニチイ学館、チャーム・ケア・コーポレーション、木下の介護、川島コーポレーションなど現在11社。

 オペレーターのオフバランスによる取得や最近では要望に合わせて開発するBTS(Build to Suit)も増えている。トラストガーデンが東京都渋谷区で運営を開始した「トラストガーデン常盤松」もヒューリックがBTSで建築したもの。

 また、昨年には業務提携先である医療経営支援のキャピタルメディカ(東京都港区)と、札幌で開発型病院不動産流動化を手掛けた。今後は老健の取得も検討中といい、取得不動産の幅を広げている。

 「開発から維持・管理まで、20~30年という長期にわたり競争に勝てる良質な物件を提供していきたい」(森田氏)

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