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NPO法人ココロのバリアフリー計画(東京都世田谷区)は、車椅子利用者などが利用しやすい店舗情報を、「ハートバリアフリープロジェクト」と題したホームページで発信している。現在、活動を支援している加盟店は全国で約1100店舗。将来的には1万店舗の加盟店を目指す。自身も車椅子利用者である池田君江理事長に活動内容や経緯について話を聞いた。

── 活動のきっかけは

池田 2007年に東京の渋谷で起きた温泉施設爆発事故に巻き込まれ、車椅子生活になりました。これまでは普通の「お客様」として買い物したり、食事をしたりすることができたのに、車椅子になったとたんに「ほかのお客様の迷惑になる」と入店拒否されたり、タクシーにも乗車拒否されるなどして引きこもりがちになりました。ある時、気になっていた飲食店に思い切って入ってみたら、店主やスタッフが快く迎えてくれて、介助を手伝ってくれました。そのお店は通路も狭く、段差もあるところでしたが、介助を手伝ってもらえたおかげで楽しく飲食することができました。この出会いをきっかけに、構造上はバリアがあっても、周囲の気遣いがあればバリアフリーを超える店舗になるのだと気が付きました。このような「心のバリアフリー」を持つ店舗を増やしたいという思いから、2009年に活動を開始しました。

── 現在はどのような活動をしていますか

池田 2013年より、「ハートバリアフリープロジェクト」と題し、バリア、バリアフリーに関係なく誰でも歓迎する店舗を応援加盟店としてホームページ上で紹介を始めました。現在の加盟店舗は飲食店やホテル、美容室、和菓子店、診療所のほか、パチンコ店やカラオケボックス、弁護士事務所など多岐にわたっており、エリアも全国に広がってきています。

── 掲載情報は

池田 場所や席数、営業時間などの基本情報のほか、入口の段差、階段の有無、エレベーター、手すり、トイレの入り口幅、トイレの扉の形状といった情報を掲載しています。専用のステッカーを作成しており、貼られている店舗が応援加盟店の目印です。利用者にはステッカーが貼られていることで店舗にお願いしやすいというメリットがあります。

── 今後の展開は

池田 目標は応援加盟店1万店舗です。一言に車椅子といっても、幅や重さなど使用しているものは一人ひとり違います。設計上、バリアフリーにできる店舗は少ないと思いますが、椅子が固定されている、段差があるがスタッフが補助できるなど、事前情報があれば「行く」「行かない」の選択が可能です。現在は優しい街づくりを目指して講演やコンサルティングにも取り組んでいます。誰もが安心して外出できる社会を目指して活動中です。

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