昨年6月、やまねメディカル(東京都中央区)のデイサービス単独事業所を承継したファンドが設立した、なごやかケアリンク(同千代田区)。社長に就任した安孫子正人氏の下、独自色を打ち出す戦略を進めている。

── 社長就任の経緯について

安孫子 当社の株を所有するファンドの投資助言会社である日本みらいキャピタルより打診があった。長らく生命保険業界に身を置いたが、あらたにチャレンジしてみようと決意した。

── 就任後、どういった取り組みを開始したのか

安孫子 介護業界は労働集約型であり、介護を担うスタッフを最大限評価する体制が重要だと考えている。利用者を想ってまじめにケアにあたるスタッフが報われるような評価制度を設計した。

── 現場スタッフの評価は難しい

安孫子 我々が設計した評価制度がすぐに現場にマッチするとは思っていないが、まずはキャリアアップの仕組みを整えたことをスタッフに理解してもらうことに努めている。

新制度では現場の介護職を初級・中級・上級に分け評価する。スキルチェックシートを作成し、初級19項目、中級19項目、上級9項目と細かく設定。これにより現場スタッフが何をすれば評価されるのかが明確になる。評価は施設長、エリアマネージャー、本部の3段階で絶対評価とする。

── 介護は人材不足の上、離職率も低くない

安孫子 キャリア形成においてはもちろん長く当社で働いてもらうことが望ましい。長く勤めてくれるスタッフには少しずつでも基本給を上げていく設計とする。ただ、人事制度は手段であり、目的はあくまでも人を大切にし、「やりがいを持って働ける職場にする」ということだ。

── 来年には介護報酬改定が迫っている。今後も報酬については楽観視できない

安孫子 膨張する社会保障費に鑑みれば、厳しい報酬となっていくことは容易に想像が付く。その中で当社としていかに特色を持ち、利用者や家族にサービスを提供していくかを突き詰めていく。リハビリ・レクなど、現場の声を基にサービスを磨いていきたい。当社が展開する58事業所は都心を中心にまさしくドミナント展開であり、効率化やシナジー効果を発揮できる余地はまだまだあると考えている。トップダウンではなく、ボトムアップでさまざまな発想が生まれてくる組織となるよう邁進していきたい。

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