ベネッセホールディングス(岡山市)は5月9日、2017年3月期決算説明会を行った。HD全体の実績は減収減益となったが、介護・保育分野では増収増益だ。

HDの2016年度売上高は4300億円。前年同期比3・2%減となった。経常利益は前期比36・5%減の55億円となったが、年初の見通しからは10億円の上乗せとなっている。なお、2014年以来赤字が続いていた最終損益は、3年ぶりに黒字に転換。マイナス82億円にまで落ち込んでいた純利益が、前期比117億円増の35億円になった。今年度は、売上高5・8%増の4548億円、「進研ゼミ」のコスト削減などにより経常利益は91・1%増の106億円を見込む。

セグメント別では、国内教育分野や語学分野が減収減益となる中、介護・保育分野では前期比8・5%増収、16・6%増益となった。安達保社長は、この要因を「有料老人ホームの延べ入居者数増加による」と説明。今後もさらなる入居者数増加に取り組み、今年度は介護・保育分野でさらに8・7%の増収増益を見込むとしている。

安定成長重視し新規開設10棟に

なお、介護・保育に関する2017年度重点実行項目は「安定成長の継続を重視した基盤強化に向け、拡大戦略を構築する」こと。具体的には、人材確保・定着に向けて4月に実施した「大幅な処遇改善」と「新規開設数のコントロール」を柱とする。年間の新規開設数を10ホーム程度に減らし、既存施設の安定経営と事業の成長に取り組む。

また、高品質なサービスの維持・向上のため、「認知症対応力の強化」や、業務効率化に向けて自社開発した「サービスナビゲーションシステム」導入などの取り組みを継続して行う。介護・保育分野を担うベネッセスタイルケア(東京都新宿区)は、施設入居者の減薬についても注力すると公表している。

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