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オランダ発祥の訪問看護サービス、「ビュートゾルフ」のライセンスモデルを日本において提供するビュートゾルフ・サービス・ジャパン(東京都中央区)が昨年11月設立され、4月に本格的な営業活動を開始した。世界各地で注目を集めるノウハウを活用し、日本の訪問看護の質向上を目指す。

設立から11年で看護師9000人超に
ビュートゾルフは、オランダ出身の創設者であり、自身も看護師であるヨス・デ・ブロックCEOが、1営業所からスタートさせた。看護師が中心となる地域医療マネジメント「玉ねぎモデル」の導入やICTを活用し、情報共有・蓄積などを通じたナレッジマネジメント、1チーム最大12名で編成され、チームの自律性を重んじるフラットな組織づくりなどが特徴だ。バックグラウンド業務を本部が一括で担うことで現場の看護師それぞれに自律的なリーダーシップの発揮を促す。こうした仕組みが支持され、設立11年目で約900チーム、9000人以上の看護師を擁し、オランダを代表する訪問看護の組織になっている。
また、ビュートゾルフは欧米諸国および中国でもライセンス契約を締結し事業展開。世界各国で広がりを見せている。日本国内では首都圏を中心にすでに数ヵ所の参加が見込まれ、今後は全域に展開する。

ビュートゾルフ・サービス・ジャパンの髙橋英太郎社長はこれまで、セントケア・ホールディングで訪問看護事業所の立ち上げなどに関わった経歴をもつ。
同社ではライセンスを与えた訪問看護事業者に対して、情報共有に使うSNSの運営や、報酬請求などのバックオフィス機能などを提供する。FC契約とは異なり、ブランド使用、研修やマニュアル提供、WEBシステムなどを基本プランに含み、このほか、訪問看護事業所の開設支援や経験豊富な看護師の派遣によるコーチングなども行う。こうしたサービスで個人の技能や専門性に頼りがちな訪問看護事業所の質を上げ、経営効率の良い運営ノウハウを広げていく。ブルーに統一したデザイン性の高いブランドイメージやクローズドなSNSなどチームの連携感を促す仕組みも多い。髙橋社長は「当社の仕事は看護師がいきいきと働ける環境を整備すること」と説明する。

在宅生活の支援 看護師に主権を
アセスメントについて特徴的な手法が「オマハシステム」だ。これは42項目の生活課題に着目した質問に答えることで、患者の症状や生活課題の原因を明らかにするもの。一般的に訪問看護におけるアセスメントは患者の症状やバイタルサインから測定されるが、この方法は看護師が病棟などで経験を積むことが求められる。オマハシステムでは、予め設定された質問に答えていくことで、とるべき処置が明確になり、自立支援に向け介護職員など他職種との連携をサポートする。
髙橋社長は「日本では医療と介護の役割が明確でその連携が重要。看護師が生活を支える視点を身につけ、ケアプランの考え方を理解すればその距離は縮まる」という。生活支援まで看護師の視野を広げ、ほかの在宅支援サービスを含めて患者の生活環境をコーディネートする役割をも促していく。

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