7月から一体運営を開始したSOMPOケアメッセージ(東京都品川区)とSOMPOケアネクスト(同)。これに伴い両社の社長に就任した遠藤健氏にこれまでの取り組みや今後の展望について話を聞いた。

 

 

── 両社の社長に就任されて2ヵ月。どのような点に注力をして来られましたか。

 

遠藤 最も重視するのが人材育成です。初めに着手したのがケアの標準化です。事業所独自のローカルルールが、教育・理論と乖離することを課題に感じました。
 集合研修を現場で本当に活用できるものにしていきます。

 

── それが、SOMPOケアネクストの研修センターを拡大した研修センター、「SOMPOケアユニバーシティ」の稼働に繋がるのですね。

遠藤 その通りです。ここではホームや利用者宅などの現場環境を再現しています。

 新入社員のほか、定期的なフォロー研修を行います。中間管理職以上にはマネジメント手法も教育します。ケアマネジャーや看護職員、調理スタッフらもここで研修を受けます。来年4月には大阪にも開設予定です。

 

── 一体化運営に関連した取り組みを教えてください。

 

遠藤 例えば、SOMPOケアネクストでは個別性を高めるために、ケアプランの内容を介護職員・看護職員・調理スタッフのように職種を跨いだチームで共有する仕組みを取り入れています。このようなノウハウを両社で共有します。また、SOMPOケアネクストは、前身がワタミの介護ということで、知名度が高い分、地域に出て関係づくりをする意識が希薄でした。そこで各拠点長が自治会や地域包括センターに顔を出すよう努めました。その結果、紹介センター経由の入居が主だったのが、広く地域から入居相談を受けるようになりました。一時73%にまで落ち込んだ入居率は80%超まで回復しました。

 

── 今後の目標や新たな取り組みについて聞かせてください。

 

遠藤 超高齢社会にグループとして本気で向き合います。超高級ホームでなく、ボリュームゾーンに参入したのはその覚悟の表れと捉えていただきたいと思います。

 サービスに関しては、高齢者にとっての楽しみや健康維持の観点から重要な意味を持つ食事に注力します。安全面については調理師や管理栄養士、介護職員、リハビリ・看護職員によるアセスメント・情報共有を通じた栄養ケア計画の実施により、横断的な支援体制を整えます。そのほか食事形態の調整や正しい知識を踏まえた介助を通じて食中毒や事故などのリスクをコントロールし、現場の効率化に取り組みます。

 SOMPOケアユニバーシティは社内教育に留めず、外部に対する情報発信拠点に育ててます。専門性の高い講座の開講などを通じ、業界全体の牽引、介護業界のイメージの刷新を目指します

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