働き方改革推進「女性活躍推進大賞」を受賞

 社会福祉法人竹清会(東京都町田市)は、町田市内において特別養護老人ホーム「美郷」「花美郷」のほか、デイサービス、ショートステイなど複合的な施設運営を行っている。9年前から女性の働き方改革を推進し、離職率を2014年の14%から17年の1%に低下させたことなどで「平成29年度東京都女性活躍推進大賞(医療・福祉分野)」を受賞し、その法人運営にも注目が集まる。矢沢きよみ理事長に取り組みを聞いた。

 

 

職員の研鑽、法人の“宝”

──昨年、東京都女性活躍推進大賞を受賞した。
矢沢 当法人は現在、約300名の職員を擁し、うち女性の割合は77%。大勢を占める女性職員にとって働きやすい環境づくりに、真摯に取り組んできたことを評価していただきました。

 

 取り組みの端緒は9年前に始めた職員たちとの「女子会」です。当初は、女性職員の生の声を聞きたいとの思いで、始めました。これが「自由な発言の場」であると女性職員の間に広まって、参加希望者が徐々に増え、定期開催するようになり、そこで得られた言葉をヒントに環境づくりに取り組んできました。

 

──具体的には。
矢沢 1例が「年次有給休暇が取りにくい」と話題になったこと。その状況改善のためにどうすべきか検討を重ね、結果、当法人ではシフト勤務者を正職員化する方針を固めました。2013年から転換を進めたところ、運営上の効果は絶大。正職員以外では難しかった夜勤対応の人員が増え、フレキシブルな調整が可能になったことなどから、負担が分散。職員が休暇を取ったり、外部研修に参加しやすくなったりするという効果が生まれました。

 

──離職率も大幅に低下した。
矢沢 介護事業所の人材難はどこも同じです。当法人では新入職員をコンスタントに確保する一方で、育てた人材を流出させないことを重視。そのため先の女子会に代表される、コミュニケーションの活性化に努めてきました。その結果、2014年には14%だった介護・看護職の離職率が17年9月末では1%に低下。この劇的な変化には正直、驚いているところです。

 さらに産休・育休の諸制度の整備にも注力。手当金の支給などと合わせ、周囲の職員の業務負担に配慮した配置転換や補充採用なども適切に行うことで、女性職員の出産後の復帰率は、15年度以降、100%となりました。

 

──法人をあげて、研修参加や資格取得を奨励している。
矢沢 資格取得に向けた各人の研鑽は、本人だけでなく法人にとっても財産となると考え、奨励しています。職員の力が高まれば、法人として提供するサービスの質も自ずと上がる。音楽健康指導士(以下、音健士)資格の取得もその好例です。
 当法人では、昨年4月から町田市の介護予防・日常生活支援総合事業を受託。音健士の資格保有者が中心になって、サービスを提供しています。地域の高齢者が要介護状態に陥らないようサポートすることは、自治体にとっても重要な取り組みです。それを実現するための、利用者を呼び込む魅力的なサービス提供に、音健士の活躍が大きな力を発揮しています。

 

──今後は。
矢沢 法人の宝は職員です。今後も現場ニーズを吸い上げて、職員の研鑽のための教育体制の充実、スキルアップのための資格取得支援など、職員が働きやすい職場環境を整備し、サービスの質の向上につなげていきます。

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