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2018年06月06日号

JR東日本跡地、多世代の交流拠点に

 東日本旅客鉄道(以下・JR東日本)関連企業のエヌアールイーサービス(東京都台東区)は4月、JR東日本グループが1万1600平方メートルのJR社宅跡地を再開発した「コトニアガーデン新川崎」内に、高齢者福祉施設「NRE新川崎弥生テラス」(川崎市)をオープン。多世代とのつながりを、生活の場で実感できる施設運営を行っている。同テラスの岡田雷太施設長に話を聞いた。

 


──事業内容は。
岡田 社員寮管理・運 営や清掃事業などを主事業に、2004年4月に高齢者福祉事業へ参入し、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)「NRE大森弥生ハイツ」を開設。個別ケアを重視した運営を行ってきました。今年4月、コトニアガーデン新川崎内にNRE新川崎弥生テラスを開設し、介護付きホーム「夕佳(ゆうか)ゆめみがさき」、看護小規模多機能型居宅介護事業所「和音(かずね)」、ケアプランセンター「きびたき」を運営しています。

 


──コトニアガーデン新川崎とは。
岡田 「多世代交流のまちづくり」をコンセプトに、JR東日本の「北加瀬社宅」跡地を再開発したものです。敷地内には、当テラス、賃貸住宅、スーパー、カフェ、フィットネスジム、デイサービス、調剤薬局、クリニック、認可保育園などがあるほか、芝生エリアや遊具エリア、ステージなど約3000平方メートルの広場もあます。当テラスではシニア世代と子育て世代による三世代交流のきっかけづくりを行っています。

 

 

──具体的には。
岡田 介護付きホームの広場に面した1階部分を、地域交流室として開放。地域の老人クラブやサークルなどの集まりに利用してもらっています。また、隣接広場を活用した「青空ヨガ」などのイベント開催にも力を入れ、地域住民と入居者が交流できる機会を増やしています。ほぼ満室状態が続いているNRE大森弥生ハイツと同様に個別ケアを重視しつつ、地域の交流拠点としての役割を強化しています。

 

 

個別ケアを重視

──今後は。
岡田 入居者が楽しみにしているのは「食」と「入浴」。この2つにこだわった生活リハビリに力を入れ、入居者に寄り添う個別ケアを実践していきます。例えば入浴は、その日の身体状況や気分に応じて入浴できるよう、各階にタイプの異なる浴槽を設置。入居者満足度の向上とともに、介助負担軽減にもつなげています。このほか、これまでは購入していた送迎車については、万一の際の故障や車両管理・点検などの手間を考え、アイ・ティ・エス(東京都杉並区)の「スマイルカーリース」を導入。浴槽の共同開発も進めています。今後もスタッフが本来の介護業務に専念できる体制づくりに力を注ぎたいと考えています。