今年3月、川商アドバンス(大阪市)とグランドライフ(同)を経営統合し、ワイグッドケア(埼玉県本庄市)に社名を変更。現在、関東圏で10施設を運営し、入居はほぼ満室状態を維持している。施設の運営状況や今後のビジョンについて山崎保社長に話を聞いた。

 

── グループの概要は。

山崎 ワイグッドホールディングスは、基幹事業を営む横尾材木店を中心に、不動産・建築から介護事業まで、住生活全般を網羅している。今年3月、介護事業会社2社を経営統合し、事業運営やマネジメント体制などの強化を図った。

 

── 事業内容は。

 

山崎 有老・サ高住などを運営。現在、関東圏で10施設を展開しており、経営統合後は、入居率の向上を目指し、社員の意識改革や業務の効率化などに力を注いできた。現在、入居率は97%を維持している。

 

── 具体的には。

 

山崎 20年間、介護業界に携わってきたが、充実したケアの提供を目指すには、スタッフ満足度の向上が不可欠だ。まずは、スタッフの意識改革を促すため、各施設の収支を見える化。コストに対する意識づけを行ない、パート社員も含めて就業年数や会社貢献度などを基に、賃金体系を見直した。また、社内マイスター制度の導入や、入社時研修で「キャリアアップアンケート」を実施するなど、処遇改善策を講じている。

 

── 施設ごとに特色のある運営を行っている。

 

山崎 入居者の身体機能の維持・改善や、スタッフのモチベーションを高めるためには、地域性やニーズを加味し、施設ごとに特色のある運営を心がける必要がある。そこで、生活リハビリの考え方を全施設に導入するとともに、各施設で独自の特色を打ち出すようにした。例えば、「ハーベスト戸田」では、入居者の生きがいの再構築や気持ちの落ち込みを防ぐプログラムを導入している。

 

── 具体的なプログラムの内容は。

 

山崎 テレビ画面を利用して、ゲーム感覚でリハビリが行える「TANO」を導入。身体の動きや音声を感知し、画面内で掃除や物をとるといった作業を行うもので、気軽に楽しく機能訓練ができるようにした。このような取り組みが奏功し、職員の意識が変わるにつれ、入居率も向上した。

 

── 業務の効率化にも取り組んでいる。

 

山崎 現場では、本来の業務であるケアに専念したいという思いが強い。そこで、伝票作成の時間を軽減できるよう、全施設に新たなシステムを導入。また、口頭でヒヤリハットの報告などができるシステムを導入し、業務の効率化や転倒リスクの予測などにつなげることができるか検証している。今後も、職員が働きやすい職場環境を整えるために、ICT化などを進めていく。

 

 

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