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調剤薬局運営のLibra(神奈川県鎌倉市)は昨年、薬局間で医薬品の不動在庫を流通させるアプリ「MACE(メイス)」を開発。あらたに決済機能を追加し10月に再リリースした。懸念されていた医薬品医療機器等法への抵触についても、経産省のグレーゾーン解消制度でお墨付きを得た。

 

 

MACEはスマホなどのアプリを使って薬局間の在庫とニーズをマッチングするシステム。アプリのダウンロード・医薬品の検索は無料で誰でもできるが、不正な取引を防ぐため不動在庫の登録や購入前に薬局開設許可証を用いた所在の確認がなされる。

 

購入や売りたい医薬品の登録は簡単だ。買いたい医薬品を探す場合、アプリを開いてバーコードをスキャンするか文字入力で検索。購入希望品が見つかればそのまま決済できる。逆に在庫品を売りたい場合は使用期限と数量を入力すれば、簡単に登録できる。使い勝手としてはC to Cのフリマアプリ「メルカリ」に近い。お気に入り機能を活用すれば、必要な医薬品がアップされたときなどにアラートやメール配信で知らせてくれる。

 

登録した不動在庫の情報は、まずはグループ間のみで共有するといった使い方ができる。例えば、10店舗の薬局を運営しているA法人の場合、まずはその法人内でのみ情報を共有し、他社からは閲覧ができないといった制限がかけられる。

 

 

無駄な医薬品破棄防ぐ
グループの設定は同一法人だけではなく、同じエリアの薬剤師会メンバーや近隣の馴染みのある薬局グループといった分け方も可能だ。一定期間を過ぎてからマーケットにオープンにするといった使い方も考えられる。

 

 

医薬品流通価格 使用期限で一律
また、MACEで取引される医薬品については、Libraが厚労省とのすり合わせにより認可された残り使用期限から算出された価格に決められる。そのため、売り買いする薬局間で都度価格交渉をする必要がない。
価格は使用期限の残り22ヵ月前までは薬価の20%引き、そこから1ヵ月2%の割合で割引率が上がっていき、残り12ヵ月で40%引き、残り2ヵ月で60%引きとなる。

 

MACEを使っての取引では、①購入希望者が医薬品の状態の確認や希望数量の変更などを出品者に質問して回答を得る「質問回答機能」、②代金の支払いをカード決済、ポイント決済などの手段から選択して実行する「決済及び確認機能」、③購入・支払い・送付といった一連の取引状態を管理し、出品者・購入者の双方に通知を行う「ステータス管理機能」、④購入後に出品者・購入者が相互に評価を行う「取引評価機能」などの取引サポートも用意している。

 

Libraが運営する調剤薬局4店舗と協力薬局10店舗の計14店舗でMACEを12ヵ月間テスト運用したところ、移動金額が828万円、登録品目数は1350だったという。
調剤薬局1店舗で常時扱う医薬品の種類は1200~1300とも言われるが、在宅に力を入れる薬局はさらに多くの種類を揃えており不良在庫化する医薬品も少なくないという。また、チェーン店化しているグループであっても、処方箋を書く医師の癖や好み、患者の慣れなどもあり、同じ効能なのに医薬品の種類を合わせられないといった実態もあるのだという。

 

Libraの的場洋一郎社長は、「MACEの普及によって医薬品の廃棄減、薬局の経営改善に寄与していきたい」と話す。
まずは今年度中に200店舗の登録、2023年までに2500店舗・薬価で3億円の流通金額を目指す。

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