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「情報活用高齢者シェアダイニングの構築」は、JST未来社会創造事業「世界一の安全・安心社会の実現」領域「ヒューメインなサービスインダストリーの創出」に採択されたプロジェクト。孤食が問題化する今、高齢者が食を楽しみ、調理や食材購入など適正に行動するにはどのようなケアが必要か、社会科学的に解明し、「食の感動」づくりをめざす。

 

同志社女子大学/日下菜穂子教授

---シェアダイニングプロジェクトとは。
日下 高齢者の健康を考えるには、日常の「食べる」習慣が適正でなくてはなりません。7月20日に同志社女子大学で開催した第1回シンポジウムでは、実践してきた食の研究イベントから「人は何を契機に行動を起こし、どんなアクションに影響するか」の分析を披露しました。情報メディア技術が「活用できる」ことを感じて頂きました。イベントの賑わいは、ハート型ビジュアルでリアル動画に視覚化し、共動感を広げました。その興奮に誘導されリアクションは、波のように広がり創造的に会場の人々を動かしました。

 

 

---構想が生まれたきっかけは?
日下 学生の頃から、弱者と位置づけられる高齢者に違和感を抱いていました。人生の中で豊かさを培った人達が、身体機能の低下で文化的、経験的な豊かさまで否定されるのは良いとは言えません。食だけでも、高齢者のさまざまな経験は学生たちと「食の楽しみ」を共有できる空間を創の場が生まれます。

 

 

---プロジェクトは、高齢社会にどう貢献するのでしょうか。
日下 高齢者の調理、食べる行動、他者との関わり方を情報分析し、食空間―シェアダイニングで提案しています。それは「食×想い×テクノロジー」がでダイニング」であり、「おいしいご飯」と「楽しい時間」が人を繋ぎ、明るい未来や希望を育てる場になります。生きる原動力となり、生への回帰を共有でき、高齢者の健康づくりの源流になれると思います。
楽しい食空間には、「食べる」根源的なニーズを「協調的に成り立たせよう」とする意識が働く場です。今は高齢者の孤食だけでなく、世代間での「食の伝統」も分断されています。シェアダイニングは、良質な食の価値観をつくりだすでしょう。
イオンで開催した「シェアダイニング『おにぎり』イベント」では、その場で購入した食材を使い、おにぎりをみんなで「作る・食べる」空間を提供しました。見知らぬ人同士が、「おにぎりを握り・食べる」空間を共有するだけで自然に「会話」が生まれ、他者への好意的な関心、必要なアシストが生まれました。

 

 

---今後の展望を聞かせてください。
日下 心理学・認知神経学・価値創造学・コンピュータサイエンスを融合し、食を通じて会話、交流が活性化するプロセスを解明していきます。抗加齢や予防が目的の医学モデルから、幸福を感じる心理モデルへ変わっていくことが大切だと思います。
シェアダイニングは「高齢時代いろいろあるけど『僕たちはきっと大丈夫』」を合言葉に、幸福追求の心理学モデルで課題を解決する人を大切にします。「食への欲求の内的動機」を見つけ、行動につなげ、ケアや支え合いを創造する価値を融合した新しいサービス、知性を求めて行きます。

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