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少子高齢社会への対応としての「下水道への紙オムツ受入れ可能性の検討」を議論してきた国土交通省は今年度、新たに専用配管なしの処理装置の実証実験に取り組んでいる。また、特に紙オムツの使用量が多く廃棄で頭を悩ます介護施設を対象にした実態調査を昨年末に実施。15日に開く有識者会合で結果を公表する。

 

 

施設調査、15日公表

紙オムツの利用は、子育て世帯、在宅介護世帯、介護施設が多い。現在は一般ゴミとして処理されることが多いが、使用済み紙オムツが吸収した水分や汚物を下水に排出することができれば、廃棄物の減量化やリサイクルも容易になる。

 

特に紙オムツの使用量が多い介護施設の場合、ゴミ出し(回収・移動・搬出)に要する人的・費用的コストの削減に加え、施設内の汚物保管スペースの削減、病原菌感染リスクの低減、介護職員の負担軽減なども期待される。

 

 

国交省の水管理・国土保全局下水道部では既存の下水道ストックを活用した紙オムツの処理策を検討。ロードマップを作成し、3タイプの処理方式を検討してきた。

▽Aタイプ(固形物分離タイプ)
▽Bタイプ(破砕・回収)
▽Cタイプ(破砕・受入)

で、施設や居宅内の装置から専用配管を下水管まで引く方式が前提とされてきた。

 

 

18年度からは同省住宅局も検討に加わり実証実験などを準備し、今年度から本格始動。行政側では下水処理施設における対応や費用などを検討する一方、民間サイドも開発に取り組み、パナソニックやLIXILが実証実験機や専用配管の設計などを進めている。

 

 

こうした取り組みの中で、紙オムツの破砕機能と、破砕した紙オムツの回収機能をパッケージ化し、専用配管も必要ない「破砕回収一体型」(Baタイプ)の実証が進んできたことから、19年度に先行的に検討を進めることになった。製品化は現時点でまだ達成していないが、導入しやすく、安価になることも予測される。

 

 

国交省は改めて介護施設におけるニーズと実態調査を昨年12 月に実施。15日に都内で開催する「下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会」で公表する。主な項目は▽紙オムツ処分方法と処分費用▽想定する使用済み紙オムツ処理装置の使用方法---など。昨年1月の調査では介護関連施設165施設中、「とても使ってみたい」との回答が23.6%、「どちらかと言うと使ってみたい」との回答が52.1%で約8割が利用に前向きなことが分かっている。

 

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