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要介護でも飼育無理なく

 

 ワイグッドケア(埼玉県本庄市)は4月、東京都杉並区にペット共生型のサービス付き高齢者向け住宅「ハートランド・エミシア久我山」を開設する。庭にドッグランを設けるほか、信託を使って飼い主亡き後のペットの生活を保障する。

 

 

トリミング室やドッグラン設置

 

物件は京王井の頭線の久我山駅徒歩7分の立地。2階建ての全21室で、訪問介護とデイサービスを併設。居室はトイレ・浴室などが付く25平米で、ペットゲージやペット専用トイレ、部屋の出入口には飛び出し防止ゲートも標準で装備されている。床材にはペットが滑りにくい材質を採用。ひっかき傷に強く消臭機能付きの壁紙や除菌・脱臭機を8台建物内に設置する。

 

 

庭にある約240平米の専用ドッグランは2つに区切られ、建物からはそれぞれ違う出入口と直結。車いすも走行可能だ。ペット専用の足洗い場を2ヵ所、トリミングルームも用意した。

 

 

 

入居者はペットの世話を依頼することも可能だ。ワイグッドケアが運営するペットシッター事業所が近隣にあり、動物看護師の資格を持ったスタッフが対応する。毎日の運動や食事、トイレ清掃、月に1度のシャンプーなどがセットになったプランを用意。受診・送迎代行など個別で選べるサービスもある。入居者へのサービスとペットの世話を完全に分けることで、「介護スタッフへの負担を増やさない」(山崎保会長)

 

入居費用は、食費を含めた月額が約24万3000円。敷金が8万4000円。ペットの世話を依頼する場合は別途費用が必要。

 

 

飼い主死亡後は職員から里親も

 

また、信託の仕組みを活用し、入居者がペットの世話をできなくなったり、先に死亡したりした場合でもペットの生活を保障するサービスを構築。一定額を預け入れることで、万が一の場合はそこからペットの生活費を捻出していく。信託会社を利用することで、信託した金銭はペットのための費用として分離保管される。先にペットが死亡した場合は本人に返金される。

 

 

入居者に代わってペットを世話する里親は、まずはワイグッドケアのスタッフから希望を募る。引き受けた場合は、信託からの資金と会社が「里親手当」として一定額を支給するのだという。里親が見つからなかった場合は、一般社団法人老犬ホーム協会の提携先老犬ホームに入居できるようにした。

 

 

山崎会長は高齢者施設の利用者・入居者が何もすることがなく1人で座っている姿を、かねてより問題意識をもって見ていたという。ある時、ペット同伴デイサービスを見学した際、そうした人がまったくいなかったことに感銘を受け、ペット共生型サ高住を構想。開設にあたり、高齢な飼い主の肉体的な負担や先々のペットの生活への心配などをクリアにすべく、今回のさまざまな仕組みを作ってきた。

 

 

「ペットの日々のお世話や飼い主が亡くなったあとの生活保障など、ペットも入居者」(山崎会長)であることを訴え、自身が高齢となり自宅でのペットとの暮らしに不安を感じている、ペットの将来を心配している人などへの入居を促していく。

 

 

矢野経済研究所の調査によると、フードや雑貨などを含めたペット総関連市場は2018年度で1兆5000億円ともいわれている。今回開設する杉並区周辺は多くの高齢者施設がひしめく激戦エリアだ。ペット共生型にどれほどのニーズがあるのかも注目される。

 

 

 

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