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<連載>あすの介護に 佐和子の ハートふるヒント

先日知人が「新型コロナウイルスで困ったわ。デイサービスも行けないし、電車も乗れない、バスも危険、どこにも行けないこの状況が長びいたら体が動かなくなってしまうわ。どうしたらいいの…」とつぶやきました。知人は母の年齢に近く数年前に脳梗塞を患い歩行に少し障害のある方です。

 

 

つい最近まで私は、准看護学校に通っていて、試験は日常茶飯事、実習においては患者の病態生理を理解しようと学習を始めると、気づけば10時間以上椅子に座っているような状態でした。数時間後はたと気付き立ち上がろうとすると腰が伸びず、よくお婆さんが腰に手を当てとんとんしているあの姿そのものを自分が何度となくしていました。

 

 

このような生活は、フレイル要因かもしれません。フレイルとは、「加齢により心身が老い衰えた状態」のこと。しかしフレイルは、早く介入して対策を行えば元の健常な状態に戻る可能性がありますが、逆にそのまま放置すると、高齢者のフレイルは、生活の質を落し、さまざまな合併症も引き起こす危険があると言われています。

 

 

私は知人より多少若い分ストレッチなどで取り戻せます。が、知人は疾患により障害があるためデイサービスを利用しています。デイサービスに参加することで自分に適した運動もでき、安心した環境において入浴もできる。同時に友人に会えることで会話も弾む。デイサービスは生活の質を維持する最適な場所で、フレイルの予防にもなっていました。

 

 

平穏な日常が新型コロナウイルスで奪われ、社会との繋がりが遮断された状況になっている。さてどうしたものかと悩み、知人になんと言えばよいか迷ってしまいましたが、発想の転換。この状況をプラスにとらえてみるのはどうでしょう。

 

 

その知人は息子夫婦と同居をしているので、この際家族も覚悟を決めて普段取れないコミュニケーションをこのタイミングで取る。家族がそろって楽しく食事をとれば家庭円満、脳の活性化につながります。これがフレイル予防となり、この状況を乗り切る最善策といえるかもしれません。私も早速両親の元へ。子供の頃正月にトランプしたのを思い出しやってみようかな。懐かしく思いのほか会話が弾むことを願います。

 

 

 

女優・介護士 北原佐和子氏

1964年3月19日埼玉生まれ。
1982年歌手としてデビュー。その後、映画・ドラマ・舞台を中心に活動。その傍ら、介護に興味を持ち、2005年にヘルパー2級資格を取得、福祉現場を12年余り経
験。14年に介護福祉士、16年にはケアマネジャー取得。「いのちと心の朗読会」を小中学校や病院などで開催している。著書に「女優が実践した魔法の声掛け」

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