東南アジアで介護人材養成

 

 ONODERA GROUP傘下のONODERA USER RUN(オノデラ・ユーザー・ラン、東京都千代田区)は先月、同社がミャンマーで運営する教育機関の学生353人が、ミャンマー国内で開催された特定技能試験(介護)に合格したことを発表した。これで同社が東南アジアで運営する教育機関の学生の特定技能合格者は累計613名になった。そのうち50名ほどの内定者も出ており、日本への入国準備を進めている。

 

 

 

4ヵ国で23校開校

 

同社は教育機関PW Academyを4ヵ国(フィリピン、ミャンマー、ベトナム、カンボジア)で展開。教育拠点はフィリピン14校、ミャンマー4校、ベトナム4校、カンボジア1校の合計23校。学生数は定員4200名に対し2400名以上。現地における日本語と介護の教育を無償で実施している。ONODERA USER RUNが特定技能に必要な登録支援機関となり、積極的に介護人材紹介事業を手掛けている。

 

 

ミャンマーではグループのPW Myanmarが介護人材の養成を担う。同国で今年2月、初めて介護分野の特定技能試験が行われ、同校の学生376名が受験。合格率は93.8%を記録した。
「合格率の高さの秘訣は、オリジナルの教材を使用していること。常にブラッシュアップしている」(ONODERA GROUP営業企画本部専務執行役員営業統括・加藤順氏)。

 

ミャンマーの生徒たち。376名が受験し、353名が合格した

 

教育カリキュラムは日本語学習が約5ヵ月、介護学習が約2ヵ月、試験対策が10日。入校オリエンテーションを含め約7.5ヵ月の間に日本語能力N4レベル相当、介護初任者研修レベル相当まで引き上げ、特定技能試験の合格を目指している。

 

 

現地には日本人駐在員のほか、運営や教務を担う現地スタッフが、EPAの介護経験者36名を含め、346名在籍。必要に応じて入国後の住居や行政手続きなど生活面もグループ会社がサポートする。

 

 

 

 

 

現在、介護分野の特定技能試験が行われている国は、フィリピン、インドネシア、ミャンマー、カンボジアなど。同社は既にフィリピンでも260人の合格者を輩出。順次、受入希望法人と学生の面接の機会を設けている。

 

現在受け入れ先法人との面接のマッチングを終えた約50名に内定が出ており、入国に向けビザの手続きなどを進めている。受け入れ法人は医療法人を中心に15にのぼり、病院や特別養護老人ホームでの配属が決定。6月頃の入国を予定している。

 

 

今期、入国約1400名計画  生徒数は24年度1万4000名

 

その他、フィリピン人の合格者100名ほどのマッチングを受入れ先と行っている。現地の生徒とスカイプによる面談にも対応。計画では2021年3月までに1384名が入国予定だ。
同社は今後も教育機関の拠点を増やすことで事業規模を拡大。24年度までに学生数1万4000名を目標としている。

 

「日本で働きたいという東南アジアの学生たちの想いと、人材不足に悩む日本の介護業界をつないでいきたい」(加藤氏)。
同社は全国でフードサービス事業を展開するLEOCのグループ企業として、16年に設立。

 

 

 

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