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採用・研修見直し相次ぐ

 

 新型コロナウイルスの感染拡大により、介護業界は大きな影響を受けている。現場では今後、濃厚接触者や軽症患者への対応、職員の罹患などの実例が増加することも想定される。こうした非常事態において、4月より入社した新卒や最前線でケアにあたる職員を抱えながら、介護事業者はどのように人材採用・育成を行うべきなのだろうか。本紙では、大手介護事業者の人事・労務管理に関する取り組みについてアンケートを行った。今号と次号で各社の施策を紹介する。

 

 

 

 

アンケートは4 20日〜24日に実施。大手介護事業者8社に依頼し、学研ココファン、セントケア・ホールディング、ソラスト、SOMPOケア、ニチイ学館(ニチイケアパレス)5社より回答を得た。

 

 

 

21年度採用数「再検討」も

 

人材採用について

 

「緊急事態宣言下における面接等の対応方法」について尋ねたところ、学研ココファン、セントケア・ホールディング、ソラストでは面接・説明会ともにWEB上で行っていると回答。説明会をLIVE配信するなどして、応募者が自宅で受けられるようにしている。

 

ニチイケアパレスでは、56日までのすべての対面による新卒採用の面接を延期。57日以降の状況に応じて改めて案内しながら、1次・2次面接のみ希望者に対し個別でW E B 対応している。

 

S O M P O ケアは、現状ではほぼ対面にて実施しているが、応募者の希望があればWEB面接を行っているという。

 

 

 

「今年度入社した新卒に対する集合研修等の対応」について

 

セントケア・ホールディング、ソラスト、SOMPOケアの3社が完全にWEBに切り替えた。集合研修を控えWEB会議を活用し、受講者同士のディスカッションなども重視しているという。

 

WEB会議を用いた集合研修の様子(写真提供:SOMPOケア)

 

 

中でもSOMPOケアでは、今年度新設した新卒育成専任のスタッフや講師が担当となり、オリジナルeラーニング教材を閲覧できる端末や教材を送付し併用することで、集合研修と同水準の品質を保つことに注力。

 

セントケア・ホールディングは、新型コロナ終息後に行うフォローアップ研修を充実させる予定だ。

 

 

 

「新型コロナ感染拡大以前と比較した想定採用人数の変化」について

 

2社が「変化なし」、同じく2 社が「やや増加する見込み」、1社が「少し下回る見込み」と回答。S O M P O ケアでは「4月以降の応募者数が対前年で10%増加している。今後も増える見込み」としている。

 

 

 

人材確保の裾野広げる契機に

 

新型コロナ感染拡大による世界的な不況によって、他業界からの人材流入も考えられる。

 

 

「介護職は、入社ミスマッチによる退職リスクが高いと言われる職種。従来通り、経営方針の理解を中心とした考え方を学ぶ研修に注力する」(セントケア・ホールディング)、「もとより無資格者の採用を行ってきており、未経験者向けの研修・教育を実施しているので、同様に対応していく」(ニチイ学館)と、従来どおりの対応で当面は臨む構えとの回答が主だったが「現場をマネジメントできる、他業種における管理職経験者の採用を進めている」(学研ココファン)といった新しい動きもある。

 

 

業界最大手のSOMP O ケアはこの不況を、「介護人材のすそ野を広げる契機と捉えている」という。「この機会に少しでも介護に興味を持ってくれた人は未経験でも採用し、定着に向けて育成・フォローの強化を図っていく」との考えだ。

 

 

次号では、本アンケートの後編「非常事態における大手介護事業者の労務施策」の回答を紹介する予定。

 

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