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手で触れずに使える工夫

 

新型コロナ禍は、生活様式とともに各種機器の操作方法も変えた。

例えば、スーパーマーケットをはじめ各店舗の入口付近に設置される、台の上にあるポンプ式の消毒液。これは上部を手で押すタイプが一般的だ。しかし最近では、台の下に足で踏むペダルを取り付け、ポンプ上部と連動させることで、手の代わりに足で押せるように工夫した台を、日本の自動車部品メーカーが開発したことが報じられている。

 

自動で消毒液が出るポンプ

 

 

タイのバンコクにあるショッピングモールのエレベーターには、操作ボタンが床に設置され、手を使わず足で踏んで開閉や階を選択する方式のものが現れたと聞く。

 

 

 

また、横浜中華街の、ある中華料理店の個室トイレは洗浄ボタンが床にあり、足で押すと水が流れる仕組みになっていた。更に、トイレ内にあるごみ箱の蓋は、箱の下についているペダルを足で踏むと蓋が開くものを使用している。これは、今回のコロナ禍で新たに開発されたものではないが、有用性が再確認された次第である。

 

 

 

同じトイレの洗面台には、石鹸、水を出す2つのセンサーに加えて、「乾燥」のセンサーも並んで設置されていた。それぞれのセンサーに手をかざすと、自動的に作動する仕組みになっており、ほかの誰かが触った蛇口に触れることなく、手洗いから乾燥までを行うことができる。また、この店の入口にある消毒液のポンプも、手をかざせば自動で消毒液が出る仕組みになっていた。

 

 

 

新型コロナ禍では、感染リスク回避を最優先に操作方法が変更される傾向にある。しかし、足での操作が困難な人、操作部の場所が見えない人など、様々な身体特性の人がいることを、この状況でも忘れないことも必要であると強く思う。

 

 

星川 安之氏(ほしかわ やすゆき)
公益財団法人共用品推進機構 専務理事
年齢の高低、障害の有無に関わらず、より多くの人が使える製品・サービスを、「共用品・共用サービス」と名付け、その普及活動を、玩具からはじめ、多くの業界並びに海外にも普及活動を行っている。著書に「共用品という思想」岩波書店 後藤芳一・星川安之共著他多数

 

 

 

 

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