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利用の抵抗感減らす工夫

 

日本シニアライフ(東京都港区)は、関東を中心にカジノ型デイサービス「ラスベガス」を展開している。アミューズメント型デイは、神戸市が2015年に介護保険の主旨に逸れる施設の増加傾向から、全国で初めて規制の方針を示した。しかし、元々の事業の特性として自由度が高く、各事業者のレクリエーションなどの創意工夫の事例もある。事業について、森薫社長に話を聞いた。

森薫社長

 

 

―――サービス内容は。

 レクリエーションの時間に、麻雀やブラックジャック、バカラといったカードゲームなどを提供しています。レクリエーションには「ベガス」という施設内通貨を使いますが、もちろん他サービスや金品などへの交換はできません。

 

企画の1つとして、日本の観光名所をプリントした記念紙幣などと交換しコレクションできるようにするなど、利用者のゲーム参加に繋げられるよう様々な企画を立てます。

 

また、1日の中でスポーツトレーナー監修の「ベガストレッチ」という体操や機能訓練を1時間ごとに分散して取り入れ、最低でも1日計35分の機能訓練を行い、ゲームのブレイクタイムという感覚で抵抗なく自然に体を動かしてもらっています。

レクリエーションの様子

 

 

―――サービスや施設の工夫について。

 以前デイサービスの管理者をしていて、男性利用者は特に、女性利用者に比べて恥ずかしさなどから他の利用者との交流があまり得意ではなく、手持ち無沙汰になったり、集団のレクリエーションで居心地が悪くなったりするなど、消極的な姿を目にしました。

 

計算ドリルの間違いを他のご利用者に指摘され、「自分はこんな簡単な計算もできないのか」と落ち込んでしまう方もいました。引きこもりが原因で、より重度になったり認知症が進行してしまうことを実感したので、レクを楽しいと感じてもらうことで、意欲的に継続して機能訓練を行い、身体機能や認知機能の維持、改善を目指します。

 

施設は、壁紙など内装のデザイン性にこだわり、介護施設のイメージを感じないものにしています。送迎車は、近所の目が気にならないよう、福祉車両の雰囲気を感じない黒のバンを使います。

 

周りの目が気になり疲れていても静養室には行きにくい方もいるので、黒地のリクライニングソファーを「リラクゼーションルーム」に置いています。普段から利用者の動向を注意深く見守り、麻雀の席決めや、入浴などで職員が代走(代わりにゲームを進めること)する場合も、利用者の意欲を損なわないようルールが厳格です。

 

介護施設のイメージ払拭

 

 

―――自立支援の効果は。

 楽しんで継続して通ってもらえたことで、要介護5の車椅子での生活から要介護3になり歩行器での歩行が可能になった事例があります。また利用者と世代の違う職員が、ゲームを通してコミュニケーションを取ることができ、自然と会話につながります。

 

パチンコは意外に思われるかもしれませんが、実は、来所して、場に慣れて対面のゲームに参加できるまでのワンクッションになっています。1、2台だけではパチンコが目立ってしまい座っていただけませんが、5~10台ほど並べると、楽しんでもらえます。

 

また、より介護が必要な方にサービスを提供できるよう、昨年6月に足立店と横浜都筑店で総合事業の申請を取り下げ、より重度の方を受け入れる方針を打ち出しました。

 

連絡帳はリハビリ内容の他、ゲームの点数も残せる

 

 

―――保険適用の合理性について。

 介護保険という税金を使っていることを重く受け止め、利用者の要介護度や生活環境の改善という結果を出すよう努めています。

 

<法人概要>
名 称:日本シニアライフ
主なサービス:訪問介護、デイサービス
事業所数:57拠点
本社住所:東京都港区東麻布

 

 

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