本コラムはアカリエヘルスケアカンパニー(横浜市・以下アカリエ)の髙槗健一社長による「ICT×医療×介護」をテーマとした特別対談コーナーとなる。
第1回目は、全国300箇所以上に高齢者施設を展開しているメディカル・ケア・サービス(さいたま市・以下MCS)の人材開発部採用企画課の高橋潤氏との対談。ICTの活用・外国人採用などをテーマに語ってもらった。

アカリエヘルスケアカンパニー 髙槗健一社長

 

 

■ICT活用について
——アカリエ髙槗 貴法人のICT活用について聞かせてください。

MCS高橋 ICTの活用は推進しており今後も進めていきます。その際にこれまでの施設のICT化だけでなく人材採用においても導入していかなければいけないと思っています。

 

——アカリエ髙槗 人材採用では、どのあたりを課題として考えていますか。

MCS高橋 介護の仕事に就労してくれる方は、将来的に不足していくと推測される中、今後の働き手を確保するために、いかに法人全体の効率化を進めていけるのかが大事になると思っています。様々な募集方法を活かしていかに取りこぼしをなくせるかどうかが業界全体の課題です。

 

——アカリエ髙槗 具体的に人材採用でどのようにICTを導入したいと思ってますか。

MCS高橋 現場の者が応募者対応をする際のファーストコンタクトを大切にしたいと思っています。たとえどれだけ熱意があって応募したとしても返信に時間がかかっていては申込時の熱意などは段々と薄れてきてしまいますし別の職種に移ってしまう可能性もあります。ICT活用でスピード感を持ってやろうと思っています。

 

 

 

■人手不足問題への対策
——アカリエ髙槗 今後の絶対的な人手不足になる状況の中で、効率化や人員を割かない対応に向けたICT化ということですね。

MCS高橋 はい。特に効率よく採用につなげていかないと常に適した人員が確保できないと思っています。確保のためには採用プロセスの改善や外国人材の雇用機会創出も今後大切になると考えます。

 

——アカリエ髙槗 外国人採用を始めたと聞きましたが経緯はどういったものでしょうか。

MCS高橋 正直な話、今後数年間は国内の人材採用だけで法人としては問題なく運営できる状況です。ただ、10年後も同じ状況かというとそうではないと考えています。そうした状況で外国人の雇用スキームの創出にはある程度長い時間がかかると想定しています。そこでまずは永住権を持たれている外国の方の採用を推進して、次のステップとしてビザを取って日本で働
こうという外国人労働者の受け入れをしています。

 

 

 

■外国人採用にチャットボット採用
——アカリエ髙槗 ホームページからの外国人応募に対応するためわが社の24時間自動受付システム「HRモンスター」を活用しているとのことですが、どのような背景で導入されたのでしょうか。

MCS高橋 外国人の方向けの記事をホームページに掲載した際に、その記事を読んだ人たちの問い合わせが凄く多かったのに、当時は問い合わせに対して手が回っていない状況がありました。

理由としては電話での対応が難しい深夜の問い合わせや英語での問い合わせだけでなく社で話せる者がいない外国語での問い合わせがあったことです。HRモンスター導入で初期の問い合わせの段階である程度精査して、人が介入しないで済む部分はチャットボットである程度カバーできると知り導入しました。

 

 

 

■導入前後の変化
——アカリエ髙槗 導入前と導入後で、どのような変化がありましたか。

MCS高橋 英語で対応できるチャットボットを常時設置することで日本語にまだ不安の残る外国人から申し込みが多くなった感じます。

 

——アカリエ髙槗 最後に、ICT活用と外国人の方の雇用といった部分でコメントをいただけますか。

MCS高橋 社では記録のデジタル化も進めています。デジタル化が進んでいくと外国の方を受け入れる際の記録の問題なども解消できると思います。今後、異なる文化で過ごした外国人労働者が働きやすい環境が整っていくと思います。

 

 

 

 

アカリエヘルスケアカンパニー  髙槗健一社長

東京外国語大学卒業。米留学を経験した後、ユニリーバ等で経験を積む。2005年父親が終末期医療を受けたことをきっかけに、高齢期における社会課題の解決に目を向ける。ヘルパー等の資格をとり、ベネッセスタイルケアの企画経験を経て、2014年アカリエヘルスケアカンパニー株式会社を立ち上げ代表取締役に就任。現在に至る。

 

 

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