在宅医療政治連盟は11月17日、「第4回 在宅医療の集い」を開催。来場、オンラインで総計300名が参加した。当日は「新型コロナと在宅医療」をテーマに、橋本岳衆議院議員、自見英子参議院議員が登壇し、クラスターが発生したクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」での経験について語った。

 

 

在宅医療政治連盟

冒頭の挨拶で島田潔会長は「この連盟は在宅医療現場の声を政治に届ける目的でスタートした」とした上で、「厚生労働大臣に、現場を良く知る田村憲久氏が就任したことは医療従事者にとって大きな喜びだ」と語った。

 

島田潔会長

 

続けて登壇した田村厚労大臣は、新型コロナの影響による受診控えの問題を取り上げ、健診や予防接種まで自粛してしまわないよう、国民に呼びかけていくとした。また、新型コロナを受けて活発化したオンライン診療について「初診を含めて、恒久化に向けて動いている」と言及。「かかりつけ医が遠隔でバイタルデータを観ながら診察し、必要に応じて往診するといった方法も活用しつつ、地域医療を守っていかねばならない」と、限られたマンパワーを有効活用するため、ICT活用の必要性を訴えた。

 

ICT活用の必要性を訴えた田村憲久厚生労働大臣

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乗客の多くが基礎疾患

クルーズ船内の様子について、橋本議員と自見議員は、約2700名の乗客の多くが高齢者で、基礎疾患を持っていたと状況を説明。

ステイルーム・消毒徹底感染の封じ込めについて橋本議員は「乗客はステイルームとし、船内で仕事をするクルーにはマスク・消毒、食事の際に向かい合わないようにするなどを徹底させたことで、感染拡大を防止できた」と、一定の成功を収めたと評した。

 

 

薬の確保が難航
情報管理課題に

その一方、不足した薬の確保、下船者リストの管理、乗客からの相談電話対応など、情報の管理体制に課題が残ったとした。薬については、船内で使用している処方フォーマットを乗客に手書きで書いてもらいクルーらが回収、必要な薬品を取り寄せることとなった。

 

しかし、記入された薬品名は英語など様々な言語で記載されていたほか、国内で流通していないもの、規格・用量の違いがあるものも多く、取り寄せから誤薬防止のチェックまで慎重に行わなければならず、時間を有した。
また、メディカルセンターには「いつ下船できるのか」「いつ薬が届くのか」などの電話が非常に多く、パンク状態であったという。橋本議員は「今振り返れば、企業から提供されたスマートフォンを用いて遠隔診療をするなど、工夫できることは沢山あった」と振り返り、参加者に教訓として欲しいと語った。

 

橋本岳衆議院議員がクルーズ船内の感染コントロールについて語った

 

 

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