第9回健康寿命をのばそう!アワード
住民クラブが最優秀賞
厚生労働省及びスポーツ庁は11月30日、「第9回健康寿命をのばそう!アワード」を開催した。介護予防・高齢者生活支援分野では、大阪市内のマンション「毛馬コーポ」内で結成された「ゆうゆうクラブ」の取り組みが厚生労働大臣最優秀賞を受賞した。

当日の様子
この会は、「健やかで心豊かに生活できる社会の実現」に向け、健康増進・生活習慣病予防推進の優れた取り組みを行う企業・団体・自治体を表彰するもの。
▽生活習慣病予防
▽介護予防・高齢者生活支援
▽母子保健
の3分野があり、それぞれで最優秀賞が選出される。
介護予防・高齢者生活支援分野への応募数は71件(企業8件、団体39件、自治体24件)。
その中から厚生労働大臣最優秀賞に選出されたゆうゆうクラブは、「学び合い助け合う長屋型大規模マンション」の題で応募。同クラブのある毛馬コーポは、住民の高齢化率が62.5%、独居高齢世帯の増加などの課題を抱えており、入居者それぞれが今後の生活や、介護、医療についての不安を抱えていた。
そこで同クラブでは、
▽介護・医療の知識を得るための勉強会の開催
▽生活上のちょっとした困りごとを住民同士で助け合う有償ボランティアの開始
▽コーラスグループの結成
などに取り組んだ。
若い世代の参加も増加するなど、地域の人々を巻き込みながら、地域の輪が広がっていったという。
講評で堀田力評価委員長は、「きめ細かく重層的な活動となっており、今後重要視される住民主体の介護予防の模範となる事例である」と語り、高く評価した。