地域高齢者、施設で活躍

岩手県内で特別養護老人ホームやグループホームなどを展開する、社会福祉法人江刺寿生会(同奥州市)では地域の高齢者などを対象に、経験、能力、趣味を施設業務へ活かしてもらう生きがい就労事業「ゆいっこバンク」に取り組んでいる。施設の人手不足解消と、地域高齢者のQOL向上に貢献している。

 

ゆいっこバンク登録者の活動の様子

 

 

趣味・特技、業務に活かす

 

取り組みの内容は、地域の高齢者などを対象に自分の経験、能力、趣味を活かして就労したい人を施設業務とマッチングし就労してもらうもの。関係者家族や友人などからの紹介で募集する。介護職員の業務負担軽減だけでなく、働く人に生きがいをもたらし介護予防へとつなげることも目的だ。

 

 

業務内容は人によって異なるが、週1回施設行事の補助や入居者の話相手になる、月1回衣類の繕いものをする、といった例が挙げられる。就労を無理なく継続できる工夫として、仕事に対して柔軟に人を割り振ることができる「人材バンク」方式を採用。体調不良などの急な休暇があっても対応可能なため、様々な人材を受入れられる体制としている。

 

実際に障害者福祉の現場に従事していた60代女性は、体調を崩しやむなく退職した後、社会復帰に向けたリハビリの場として働いている。経験を活かすことができ、なおかつ安心して働けるため、ゆいっこバンクに登録したという。

 

また、登録時に「生活の中での楽しみ」「得意なこと」「毎日欠かさず行っていること」などを記入する専用の履歴書を書いてもらうことで、マッチング精度を高めている。

 

取り組みを主導する、同法人の特養「さくらの郷」(同)の土畑光恵統括主任は「準備段階の調査で、地域の人々からは『施設に行くのは敷居が高く気軽に行けない』、若い人からは『介護職になろうとしたが親などから反対された』という声があることを知りました」と話す。「ゆいっこバンクにより施設の中を見てもらいイメージが変わることで、それらの課題を解決できると思っています」と期待を寄せた。

 

 

 

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