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「高齢者がいつまでも元気に輝き続ける社会を作りたい」と、看護師からシニア専門の芸能プロダクション経営に転じたのが、アンコールプロダクション(大阪市)の平岡史衣社長。昨年9月に法人化し、現在は50人のタレントを抱えるなど順調に事業を拡大させている。最近の活動の様子をインタビューした。

 

アンコールプロダクション 平岡史衣社長

 

スカウトなどでタレントを確保

 

――起業のきっかけを教えて下さい。

平岡 看護師として働いていたときに、高齢の入院患者が「生きていても楽しくない」などと口にするのを聞いて、心を痛めていました。高齢者が、いくつになっても活躍でき、生きがいをもって暮らせる社会にしたいと考えました。2019年9月に個人事業で活動を開始し、昨年9月に法人化しました。

 

 

 

――現在の所属タレント数は。

平岡 64歳~90歳まで約50人を抱えています。登録料は無料なので60歳以上であれば誰でも受け付けます。移動などを介助するスタッフもいますので、車椅子など要介護の人も登録できます。実際に、アルツハイマー型認知症を患っている人もいます。

 

 

 

承認欲求満たし、生きがいづくり

 

――タレントはどのようにして集めているのですか。

平岡 最近は「面白い人がいるよ」と知人が紹介してくれるケースも増えましたが、街中などで目にとまった人や、私が開催している高齢者向けスマートフォン講座の参加者などの中からスカウトしています。

 

 

 

本人も気づかぬ魅力を引き出す

 

――「タレントになる」ことに対する当人の反応は。

平岡 適切な言葉がないので、「芸能プロダクション」を名乗っていますが、当社は、モデルや俳優、芸人などの特殊な才能を持つ人を紹介・派遣するのではありません。普通の高齢者が持っている経験や能力を世の中に役立ててもらうこと、高齢者が「やりたい」と思っていることを叶えることを目指します。
例えば、本人は「自分には何のスキルもない」と思っていても「専業主婦を60年やってきた」ということは立派なスキル・経験です。

私が高齢者と対話を重ねる中で、その人の魅力を引き出すことができ、その魅力に本人が気づけば、多くの人はタレント活動を前向きに考えてくれます。多くの高齢者には自己を認めてもらいたいという承認欲求がありますが、それを封じてしまっている人が大半なのではないでしょうか。

 

 

――現在、タレントはどのような活動をしていますか。

平岡 モデルをしたり様々なメディアに出たりしていますが、自分の人生経験などを若い人たちに伝える語り部や講演活動もします。これについては、他社からの依頼のほか、自社で「アンコールフェス」というイベントも企画・実行しています。
今年はオンラインで実施し、60代、70代、80代のタレントに若者がインタビューしました。

 

 

――今後、目指すものは。

平岡 芸能人などテレビなどに出てくる高齢者は、いわゆる「スーパーおじいちゃん・おばあちゃん」であり、一般の高齢者の素の姿が世間に広く伝えられることはあまりありません。当社の活動が、世の中の多くの高齢者に「まだまだ自分も頑張れる」という勇気を与えることに繋がれば、と思います。

 

 

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