入浴特化型デイサービスを全国20店舗運営するいきいきらいふ(東京都台東区)。現在は、FC展開を縮小する一方で、従来モデルを転換、自社による中重度者向け入浴サービスへと舵を切る。さらに創立20周年を迎える来年に向け、リブランドを図るという日下部竜太社長に、現状と今後の展開について聞いた。

 

日下部竜太社長

 

 

――事業の特徴は。デイサービス

日下部 入浴に特化した3時間のデイサービス「いきいきらいふSPA」を中心に、FC加盟店3店を含む20店を展開している。
特に男性の利用者が苦痛に感じる「おしゃべり」やイベントの時間を大幅にカット。午前、午後の時間帯を本人の意思で選択、気軽に利用できるスタイルで展開してきた。

 

 

 

―― サービスの目標は。

日下部 生活機能を観察・評価し、毎日のケアに反映する独自のノウハウである「タイムリー・ケア・メソッド」を構築。ADL・IADLの評価「バスアセスメント」の実践に取り組んできた。これは入浴に関連する動作をアセスメントして身心の強化、入浴動作に特化した訓練を実施するプログラムで、自立を支援し、自宅での入浴復帰を可能にしている。

 

 

 

――FCでの展開は。

日下部 ここ3〜4年、FCの新規出店は休止している。地域密着型で指定を受けるには、市町村ごとの個別対応が必要となるため、FCで同じモデルを共有し、ブランドとして展開することの優位性が低下したと考えた。既存の加盟店については支援を続け、新規についてはライセンス方式などによる立ち上げ支援を行っている。

 

 

 

――今後の主軸は。

日下部 2016年に中重度対応の入浴専門の半日型デイサービス「リズム・リゾート」を開設した。これを積極展開していく計画。車いす利用者や心臓疾患を有するなど、自宅では入浴が困難な人にとっても安全な入浴を可能にする設備とスタッフを揃えたもの。看護師を常駐させ入浴前後・入浴中のバイタルチェックやサポートを行い、入浴でのリスクを最小限に抑えている。今後は年間2店舗を目安に、コンスタントにオープンしていきたい。

 

中重度者対象の「リズム・リゾート」のフロント

 

 

――中重度のニーズがより高いと判断した。

日下部 ニーズの高さは以前から把握していた。ただ医療依存度が高めの人たちが対象で、求められる介護のスキルも高いため、FC展開にはなじみにくいと考えていた。FCから転換する意味でも、より発展型のモデルでサービスを提供する必要があると考えた。

 

 

 

――リブランドを図ると聞いた。

日下部 来年、当社は創業20年を迎える。これを機に社名を変え、本社も移転する予定。
外部とのアライアンスも進め、新しい事業戦略に則った新たな展開を図っていく。

 

 

 

 

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