首都圏から在宅医過疎地域へ

 

訪問診療大手の医療法人社団悠翔会(東京都港区)は5月1日、沖縄県島尻郡に在宅療養支援診療所を開設した。医師などの貴重な人的資源を都市部と共有しながら、「在宅医療過疎地域」を支援していく。また、神奈川県と千葉県でそれぞれ診療所の運営支援を開始した。

 

沖縄に開設したCL

 

 

悠翔会は首都圏で17の在宅医療拠点を展開。76名の医師を有し、内科、精神科、皮膚科までほぼ全診療科を網羅。常時約6000名の患者を多科の専門医、看護師、栄養士らで支える「在宅総合診療」を提供している。年間看取りは800名。

 

 

これまでは1都3県を中心にドミナント的に拠点を広げてきたが、今後は「在宅医療過疎地域」での診療所支援・開設などを積極的に行っていくという。在宅医療においては手掛ける医師が偏在しており、地方では一人開業医が24時間対応までを手掛けることも少なくない。今後、さらに在宅医療のニーズが増していく中で、医師一人の善意に地域の在宅医療を頼るのは事業継続性に鑑みても難しい。

 

 

悠翔会は首都圏において夜間連携など他法人の診療所支援実績も豊富に持つ。拠点新設にこだわらず、地域に根差した診療所に対して在宅機能を提供していくなどで地域医療のニーズに応えていく。

 

 

 

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