知見活かし、3社共同開発 大塚商会・ワイズマン・やさしい手

 ソリューションプロバイダーの大塚商会(東京都千代田区)、介護事業者のやさしい手(同目黒区)、介護業務システムのワイズマン(岩手県盛岡市)の3社は、介護分野におけるDXの基盤づくりを支援するサービス「科学的介護総合支援プログラムキボウ」を共同開発、6月1日より販売を開始した。

業務改善へ新サービス

同サービスでは、4月より運用を開始したLIFEの活用に向けて、

▽Wi─Fi整備や各種デバイスの準備

▽介護情報システムの提供

▽業務フロー・運用の最適化に向けたコンサルティング

――を一体的に支援するもの。

 

大塚商会によると、LIFE活用に向け環境整備からコンサルティングまで一括で行うサービスは業界初だという。

 

 

介護情報システムには、「ワイズマンシステムSP」を利用する。これは事業所で記録されたデータをLIFEへの提出に対応するCSVデータなどに出力できるもの。やさしい手は同社独自の「カイゼン前後可視化シート」を提供。介護事業者としての経験を活かし、LIFEを有効活用するための業務フローなどについて、改善策のコンサルティングを実施する。大塚商会は、Wi─Fiの整備や、センサー、IoT機器など、基盤部分の構築を担当するほか、プログラムの販売を行う。

 

 

サービスを導入することにより、アセスメント、計画、サービス提供、モニタリングなど様々な場面で生じる利用者の情報が一元的に管理可能になる。ケアに関わるスタッフや利用者本人、その家族と情報を共有することで、職種間連携や地域包括ケアが進み、サービスの質向上につながる。
大塚商会広報担当者はサービス開発の背景について、顧客からの「LIFE対応したいが、具体的にどのように準備を始めたらいいのかわからない」といった声があったという。「今回の3社は、それぞれの分野の大手企業。ノウハウを活かし有機的に連携しながら、一括して最適な支援を提供できる点が顧客への訴求ポイントとなる」

 

 

価格は個別に見積もり、IoT機器や各種デバイスの導入状況によって変動する。主なターゲットに中・小事業者を据えている。初年度は、500社への販売を目標としている。

 

 

 

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう