全国でケーブルテレビなどのサービスを提供するジュピターテレコム(東京都千代田区/以下・J:com)は7月1日より、家庭のケーブルテレビのインフラを利用したオンライン診療サービス「J:comオンライン診療」の提供を開始する。
手厚いサポート強みに
同サービスは、専用のアプリケーションをインストールしたCATVチューナー機器とWEBカメラを家庭のテレビに接続することで、診察を受けられるようにするもの。MICIN社のオンライン診療システム「curon」を経由する(下図参照)。

J:comオンライン診療のスキーム
機器の設置、初期設定、操作方法などは_02_A-Vcnt01が継続的にサポートする。
石川雄三社長は、現在、有料契約している556万世帯のうち、50%が60歳以上であるとしたうえで、「オンライン診療を推進するには、オフラインのサポート体制も不可欠」と指摘。全国に65のサービス拠点を持つ同社の手厚いサポート体制がサービスの強みになるとした。
7月1日よりサービスを開始するのは、東京都の一部地域と千葉県の一部地域など。2021年度内には、J:comの全エリアで提供を開始する予定。高齢者施設でも利用可能。石川社長は「いくつかの施設との連携も進めている」とした。利用料金は1回300円。WEBカメラとCATVチューナー機器が必要となる。WEBカメラの料金は、設置費など込みで6980円(税別)。CATVチューナー機器は月額480円(税別)だが、J:comTV契約者は無料となる。