岡山県奈義町で住民参加型企画

 

 岡山県奈義町では2017年より、高齢男性の閉じこもりを防ぐことで、介護予防につなげることを目的に「ちょいワルじいさんプロジェクト」を実施している。地域の高齢男性がメンバーとなり、旅行や音楽イベントなどを企画、実施している。

 

 

 

プロジェクトは、当時町の保健師であり、現在町の社会福祉協議会に所属する生活支援コーディネーター植月尚子氏が発起人となり、地域の高齢男性のメンバーを募り発足した。現在、人数は新たなメンバーを加え10人。多くは80代で、68歳の「若手」も加わっている。元学校教員、元自衛隊員、元役場職員など、経歴は様々。

 

生活支援コーディネーター 植月尚子氏

 

 

月1回、「ちょいワルじいさん作戦会議」と題した会で、高齢男性が積極的に参加したいと思える住民参加型のイベントを企画、実行に移している。「”ワル”というのは、わんぱく坊主、いたずらっ子の意味です」と植月氏は話す。「少年の心を忘れない、参加者がイキイキできることをしよう、という思いを込めています」

 

 

 

これまでに、「ちょいワルの旅」と題した介護付き旅行、90代の男性がベースを弾くライブ「ちょいワルバンド」といったイベントを実施してきた。人気のイベントは、2018年から始まった「ちょいワル同窓会」。今年3月に実施された会では、「小学校の思い出を話そうやぁ」をテーマに、旧村時代の小学校の写真が映し出される動画を鑑賞。また、ワークショップ形式で参加者同士が思い出を語り合った。

 

 

 

現在、新たな企画として、住民主体で町にグラウンドゴルフ場を作り上げたエピソードを、当事者が出演するドキュメンタリータッチの演劇にする計画が動いているという。

 

 

 

ちょいワルじいさんプロジェクト発足の背景について、植月氏は次のように語る。「このあたりでは車が主な移動手段です。免許の返納をきっかけに閉じこもりがちになる男性が特に多い。そこから、やることがないので飲酒する、体を壊して要介護になる、といった悪循環に陥る例が多くあり対策が必要でした」。地域ケア会議などでの議論を経て、「高齢男性自らが『参加したい』と思える介護予防の取り組みを企画する」という発想に至り、プロジェクトが始動したという。

 

ちょいワル同窓会の様子

 

 

 

 

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