業界に多様な人材を

 ソナエル、ノーザンライツ、日本の介護らが主催する第9回「シニアビジネス交流会」が5月20日、オンラインで開催された。「介護人材イノベーション」をテーマに、介護業界におけるワークシェアリングの動向について意見交換が行われた。

 

 

第1部では、ツクイスタッフの森野佳織社長が「コロナ禍における介護ビジネスの動向」をテーマに講演。「介護業界は派遣の利用が減っている。しかし派遣スタッフはコストではなく処遇改善の対象になる。派遣を使ってみて、そこから長期的な人材を選ぶという選択肢も有効だろう」と言及した。

 

第2部では、ノーザンライツの山根康宏社長、HUMAN LINKの津﨑徹社長、カイテクの武藤高史社長、パーソルイノベーションの後藤真也インキュベーション推進責任者が登壇。複数のワークシェアリングのモデルについてのプレゼンと、登壇者によるパネルディスカッションが行われた。

 

カイテクのサービス「カイスケ」は、介護事業者が有資格者を必要な時だけ直接雇用できるモデル。1事業者と数百名の有資格者のつながりをつくり、即戦力の人材がいつでも助けにきてくれるコミュニティ作りを目指す。
HUMAN LINKの「ワークシェアサロンパルテージ」は一般企業と介護事業者が業務委託契約を結び、一般企業の労働者が介護現場で働くモデル。

 

パーソルイノベーションのアクティブシニアを対象とするサービス「アライクワーク」では、事業者がマッチングサービスをよく活用できていないことに課題に感じ、業務改善の段階から事業者をサポートする。

 

武藤社長は、ワークシェアへの抵抗感を持つ事業者もいる中、マッチングだけでなくコンサルも行うことの重要性を指摘。
様々なモデルの出現に、法律が追い付いていない部分がある点にも議論は及んだ。

 

一般企業と介護会社をつなぐ(出所:Partage提供資料より)

 

 

 

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