デイで進行抑制・発症予防

今年2月に設立したはなまる(宮城県石巻市)は5月6日、法人第1号店となるデイサービス「はなまる健康院」(同)を開設した。医師のアドバイスを受けて作成された、がんの進行抑制・発症予防を目的とするプログラムを提供。差別化を図っている。

 

はなまる健康院では、石巻赤十字病院腫瘍内科部長の大堀久詔医師がアドバイザーとなり、エクササイズやヨガを中心としたプログラムを提供している。がんを発症後、自宅で療養を続けている人や、がん予防に積極的に取り組みたい人を、主な利用者として想定している。

 

エクササイズやヨガによって免疫を高める

 

 

エクササイズは、1回30分、週5回を目安とした中強度のもので、ヨガの動きを取り入れている点が特長。適切な負荷の運動により代謝を促進し、免疫力を高めることが狙い。プログラムを通じて利用者同士で連帯意識が生じることも期待できる。がんを発症し塞ぎ込みがちな気持ちを和らげるなど、精神面でも好影響があるという。

 

また、提供する食事は、市内の日本料理店が監修。自宅での食事で不足しがちなタンパク質と発酵食品を中心としたメニューとしている。おやつの際には、キャベツ、玉ねぎなどの野菜からなる「ファイトケミカルスープ」を提供。ビタミン類、水溶性の食物繊維、抗酸化物質を豊富に含むスープが、健康維持に貢献するという。

 

開設のきっかけについて、青砥麻里子社長は「大堀医師から『がん患者の治療以外の部分、生活面を支援する施設が少ない』という相談を受けたことです」と話す。

 

要因の1つに、40~65歳までのがん患者が介護保険を利用しにくく、ニーズが高くなかったことがあるという。がん患者が要介護認定を受ける際、要介護認定申請書には、特定疾病として「末期がん」と記載する必要があった。医師からは、「予後を予測するのが難しく容易に『末期がん』と記入できない」といった声があがるなど、この記載利用の妨げになっていた。

 

それを受け、厚生労働省は2019年4月に、柔軟な表記を可能とする方針とした。「今後40~64歳のがん患者の介護保険の利用が進むと考えています。それに対応するプログラムを提供するはなまる健康院は、よりニーズが高まっていくと思います」(青砥社長)

 

 

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