精神疾患患者を対象にした訪問看護事業を全国展開するN・フィールド(大阪府)とメビウスボックス(東京都新宿区)は、共同開発したAIによる病状予測システム「TwiNSS」の特許出願と、同システムを用いた訪問看護事業についてのビジネスモデル特許の出願を行った(注:後者はN・フィールドの単体出願)。

 

入院リスク推移提示のイメージ図

 

 

厚生労働省は精神科病床の削減と、入院患者の退院促進について具体的な数値目標を掲げて取り組んでいるが、計画通りに進んでいないのが現状だ。また、精神科病床を退院した患者の4割が1年以内に再入院していると言われている。

 

その理由についてN・フィールドは「精神疾患は病状変化の視覚的な把握が難しく、また完治に至ることも困難であることから、家族や医療従事者など在宅生活を支える人員の負担が大きく、地域での受け皿が不足している」とコメントしている。

 

両社が共同開発した「TwiNSS」は、訪問看護記録をAIが分析し、利用者の入院リスクを数値化するもの。N・フィールドで試験導入した結果、看護師の利用者に対する興味関心の向上、事業所内におけるコミュニケーションの円滑化、カンファレンスの質向上、利用者へのアプローチ改善などの成果がみられたという。

 

また「短期的に変化する症状を数値化することで、患者本人、家族、関係機関と病状の伝達において視覚的な共有が可能となり、迅速に包括的な治療・助言を行える」「経験が重視される精神科医療現場への未経験の医療従事者の就労が進む」などのメリットも期待される。
現在、このシステム・事業モデルはN・フィールドに限定した使用だが、将来的には同業他社や関係機関とのデータ連携も視野に入れているという。

 

 

 

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