コロナ後、年間500名紹介目指す

 

ロックブリッジホールディングス(東京都品川区)は、介護事業者に向けて国内と海外の日系フィリピン人を紹介をしてきた。これまでの紹介実績は20都道府県で全国50事業者。現在はフィリピンとインドネシアを対象に特定技能で介護・厨房スタッフを紹介している。岩橋宏和社長に話を聞いた。

 

ロックブリッジホールディングス 岩橋宏和社長

 

 

――コロナ禍での外国人人材について。

岩橋 留学生、実習生などはコロナの影響で帰国困難になり、特定活動ビザが支給された。ビザの期間中に特定産業分野から希望する職種の試験を受講しており、特定技能試験の合格者が増えている。特定技能に切り替える際、切り替え期間の1ヵ月程度はトレーニング期間として勤務することができない。受け入れ事業者にはその期間、食費と家賃の負担を依頼している。

 

 

――特定技能の紹介実績は。

岩橋 フィリピンとインドネシアが対象、国内はネパールの紹介も始めた。有料職業紹介事業の許可を得ているため、現地から直接人材を紹介することが可能。現地の人材は提携している現地トレーニング機関を通じて紹介している。また、国内の人材は、当社のフェイスブック(英語版・インドネシア版)から応募がある。フィリピンは現地内定者約150名、国内は約15名で毎月5名程度紹介。インドネシアは現地内定者12名、国内は元留学生2名。コロナ禍では日系フィリピン人の紹介実績のある事業者から受け入れてもらうケースが多い。

 

 

――施設の厨房スタッフを特定技能として紹介している。

岩橋 高齢者施設や病院の厨房スタッフは特定技能の外食(農林水産省管轄)で紹介可能。地方の事業所は厨房スタッフの採用が困難であるため需要が高い。厨房運営支援を手掛けるナリコマフードと提携し、介護、厨房スタッフの雇用先の拡大を進めている。

 

 

――登録支援機関4社と提携した。

岩橋 RBパートナーズを設立し、地方の登録支援機関4社と提携している。有料職業紹介事業の許可がない登録支援機関は現地から直接紹介することができないため、当社を通じて事業者に人材を紹介し、提携企業に手数料を支払うスキームを構築した。

 

 

元EPA看護師の紹介も

 

――元EPAの看護師を紹介している。

岩橋 元EPAのフィリピン人看護師を日本に呼び戻し、事業所に紹介している。看護師資格を取得できなかった人は特定技能として紹介している。レベルが高く教育が不要のため即戦力として活躍できる。現在、日本の看護師免許を取得しているフィリピン人1名が来日して老健で勤務している。年間10名の紹介を計画中だ。

 

 

――今後については。

岩橋 コロナ禍では国内にいる外国人の紹介を強化している。コロナ後は海外から人材を紹介していきたい。現在はZoom面接、在留資格の申請を進めている。コロナ前は、日系フィリピン人を年間80~100名紹介してきた。ネパールのトレーニングセンターとも提携予定だ。コロナ後は特定技能で海外からの入国があるため3ヵ国で年間500名程度の紹介を目指す。

 

 

 

 

 

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