ディアージュ神戸/ファミリー・ホスピス
6月22日、自立高齢者を主な入居対象にした神戸市の介護付有料老人ホーム「ディアージュ神戸」(運営:JR西日本プロパティーズ/東京都港区)の敷地内に、ファミリー・ホスピス(同千代田区)が運営するホスピス住宅「ファミリー・ホスピス神戸垂水ハウス」がオープンした。6月18日~20日には内覧会が行われ、近隣の介護・医療関係者などが参加した。
.jpg)
「ディアージュ神戸」外観(写真はホームページより)
275室の大型物件 JR西日本運営
「自立型有老とホスピス住宅の連携は日本で初めてのケースではないか。今後、こうしたスタイルが日本の高齢者介護のスタンダードになっていくことが期待される」と、ファミリー・ホスピスの親会社、日本ホスピスホールディングス(同)の三重野真執行役員はコメントする。
「ディアージュ神戸」は2004年開設。1万6000平米強の広い敷地内に175室の自立者用住居棟と、100戸の要介護者向け居室棟が建つ。自立者向け居室の面積は約50平米∼約125平米、入居一時金は3120万円~8960万円という、関西を代表する高級高齢者住宅として知られている。
運営会社のJR西日本プロパティーズはその名の通りJR西日本の関連会社でビル・マンション事業、住宅分譲事業などを展開。三菱重工も出資しており、経営面での安定性の高さも入居者の安心感に繋がっている。
28室の住宅型有老
一方の「ファミリー・ホスピス神戸垂水ハウス」は、末期がんや難病など専門的な緩和ケアを必要とする人を対象にした、28室の住宅型有老。同社としては節目の20棟目のホスピス住宅。今回、土地はJ R 西日本プロパティーズより賃借し、建物は自社所有での運営となる。

「ファミリー・ホスピス神戸垂水ハウス」外観
ホスピスから訪問看護提供
元々ディアージュ神戸には看護師が24時間常駐しており、医療的ケアを必要とする入居者にも対応してきた。今回ファミリー・ホスピスが敷地内に開設されたことで、がん看護専門看護師など、より専門性の高い看護師による医療的ケアを提供することが可能となる。ファミリー・ホスピス併設の訪問看護事業所から、医療保険適用サービスとして訪問するだけでなく、ファミリー・ホスピスの看護師がディアージュ神戸の看護師に対してターミナル期の看護などに関するアドバイス業務を行うことも検討している。