社会福祉振興・試験センター調査「やや不満・不満」3割

公益財団法人社会福祉振興・試験センター(東京都渋谷区)は9日、2020年度の「社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査」の結果を公表。現在、介護・医療・福祉の分野で働く介福士の平均年収は292万円(19年の年収)となった。給与や賃金の水準については28.3%が「やや不満・不満足」と回答し、「満足・やや満足」(17.4%)を上回った。

 

調査回答者の81.3%が女性となっている。男女別の平均年収では、男性373万円に対して女性は269万円と低い。また、現在介護・医療・福祉の分野以外で働く介護福祉士資格所持者が過去の職場を辞めた理由は、心身の不調(19.3%)・人間関係(12.5%)に続き、給与・賃金への不満(11.9%)が3番目に多い理由となっている。

 

一方で、現在介護・医療・福祉の分野以外で働く人の38.4%が「条件が合えば働きたい」と、復職意欲を示している。その際、最も重視する項目では、給与・賃金の水準が28.1%で最多となっている。

 

調査は、20年11月4日~12月18日に実施。社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士の登録簿(20年8月末時点)に登録された有資格者を対象とした。約72万人から有効回答を得た。

 

 

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