サービス効果を見える化

横浜市でデイサービス2ヵ所を運営するプレゼンスでは昨年10月より、声で人のメンタル状況を分析するシステム「モチベル(Motivel)」を導入。自立支援に向けたPDCAを回すために活用していく方針だ。

 

 

介護事業者はLIFEからのフィードバックに基づき、PDCAを回し介入方法などを見直していくことで自立支援につなげる。だが、PDCAを適切に回すためには経験・訓練が必要となる。
そこで、プレゼンスではまず評価(チェック)の部分に着目。事業所で提供しているサービスの効果をしっかりと「見える化」し、質の高い計画につなげることとした。

 

具体策として行ったのが、

(1)法人独自のアセスメントシートの作成

(2)モチベルの導入

の2点。

 

 

特に(2)については、感情を数値化することにより、データとして比較・分析をしやすくしている。
モチベルは、リスク計測テクノロジーズ(同)が開発。タブレット端末に向け声をかけることによって、現在の精神状態を

▽モチベーション

▽バイタリティ

▽リラクゼーション

▽プレッシャー

の4項目でスコアリングするもの。

 

現状では主に、職員が始業前に自分の精神状態を把握することで業務中の自身の行動に注意を向ける、利用者の精神状態から事故のリスクを事前に察知する、提供しているレクリエーションなどがその人にとって適切かどうか分析する、といった目的で利用されている。
今後は、LIFEから得られたフィードバックを受けて立案したプランが、その人にとって最適かどうかを判断する材料としても活用していく。

 

「モチベルで日々の記録を残すことで、より長期的に利用者の精神状態を見ることができます。平均値からの上昇・下降といった傾向を把握でき、利用者の状態を適切に評価することに活かしていきます」(三戸究允社長)。

 

プレゼンス 三戸究允社長

 

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