交流ホール併設

学研ココファン(東京都品川区)は、「ココファン静岡南八幡」(静岡市)を8月1日に新設した。サービス付き高齢者向け住宅のほか、一般向け賃貸住宅や地域交流ホール、学習塾を併設。静岡市が取り組む「生涯活躍のまち静岡(CCRC)推進事業」のシンボル的な拠点として、地域・多世代の交流を促進していく。

 

施設外観

 

 

 

「ココファン静岡南八幡」は、地域・多世代交流型住宅がコンセプト。子どもから高齢者まで、地域と関わりながら暮らせる場を目指している。
建物は5階建てで、サービス付き高齢者向け住宅は全80戸。自立した高齢者と要介護者向けのフロアを分けており、身体状況に応じた居室を用意する。訪問介護と訪問看護の事業所を併設し、介護・医療のニーズに対応している。

 

 

建物内には一般向けの賃貸住宅12戸を設けた。さらに、学研エデュケーショナル(同)が運営する学習塾を併設。幼児から高校生を対象とした学びの場を提供し、学研グループならではの多世代が集う場所づくりで、地域への浸透を図っている。

 

 

併せて、地域住民が足を運べる地域交流ホール「ここみな」を設けた。料理ができるキッチンや子どもが遊べるキッズスペースも設置。コロナ禍の現在は、健康相談会や体操教室、学習プログラムなどを入居者向けに開催している。感染症拡大の状況をみつつ、今後は地域住民にも対象を広げ、地域の大学や企業と連携したイベントも開催し、交流を活性化していく。

 

地域交流ホール「ここみな」

 

 

 

グループの知見活かす

地域交流ホールには「地域コーディネーター」が2名常駐。住民との情報交換や行政との連携を行い、地域交流ホールで行うイベントの企画や運営、地域住民への周知を図っていく。

 

 

静岡市が推進する「生涯活躍のまち静岡(CCRC)推進事業」が開始されたのは2018年。同施設周辺には、地域福祉共生センターや児童発達支援センターなども新たに開設されている。
「以前から当社では、高齢者向け住宅を拠点とした子育て支援や多世代交流に取り組んできた。その知見を活かし、今回の事業も進めていく」と総合企画部石関聡部長代行。「誰でも立ち寄りやすい、地域の核となる拠点を目指したい」と語った。

 

 

総合企画部 石関聡 部長代行

 

 

同社では来年度以降も市区町村と連携した、地域の交流の場となる施設を順次展開予定だ。

 

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