高齢者施設運営大手、創生会グループ(福岡市)の創生事業団は9月1日、福岡と千葉でホスピス事業を開始した。既存ホームの数フロアをホスピスに転換。医療依存度の高い入居者の施設看取りニーズやターミナル期の退院患者などに対応するため、提携医療機関との連携を強化。また、看護師の採用を進め医療提供体制を充実させていく考えだ。
今回ホスピスに転換したのは2施設。福岡市中央区で運営する住宅型有料老人ホーム「グッドタイム
ホーム4・南天神」(定員104名)の4・5階フロアの23室と、千葉県柏市で運営する住宅型有老「グッドタイムナーシングホーム・柏高柳」(定員77名)2階フロアの26室。
主にガン末期やパーキンソン病などの指定難病、人工呼吸器使用者など、医療依存度の高い高齢者を受け入れていく。

グッドタイムナーシングホーム・柏高柳の2階をホスピスに
同社は運営する千葉県内の施設ですでにホスピスフロアを有しているが、運営実態としては医療コンサルティング事業などのCUC(東京都中央区)がフロアを一括借りし、看護など医療的ケアを提供している形だ。
あらたに開始したホスピス事業については、訪問看護、定期巡回随時対応型訪問介護・看護など自社雇用の看護師による手厚いケアを提供していく。
「最期まで自分らしい生活を送れる場所を提供したい」(創生事業団)
創生会グループは九州から北海道まで各地で高齢者施設を運営する介護大手。高齢者住宅新聞が調査・公表している「福祉施設・高齢者住宅定員数ランキング」では、総定員数1万379名で8位につけている。