認知症ケアの質高める

 

SOMPOケア(東京都品川区)は9月7日、認知症ケア技法「ユマニチュード」の入門研修を全職員対象に実施していくと発表した。先行して導入している3施設での効果を踏まえ全職員に浸透させていく。

 

ユマニチュード入門オープン研修はすでに職員500名の受講が終了しており、今年度内に1200名、2022年度は2000名の受講を計画している。

SOMPOケア職員でユマニチュード認定インストラクター2名が講師を務める。研修ではユマニチュードの哲学・基本知識を学ぶ。

 

 

「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つの技法を用いて、

「①出会いの準備→②ケアの準備→③知覚の連結→④感情の固定→⑤再会の約束」

という5つのステップの流れのなかでケアを実践していく。会場は東京・大阪にある大型研修施設「SOMPOケアユニバーシティ」を利用する。

 

 

SOMPOケアの親会社であるSOMPOホールディングスは、ユマニチュードの日本における唯一の研修運営会社であるエクサウィザーズと18年に資本業務提携。

 

 

以降、SOMPOケア運営の介護付有料老人ホームなどでユマニチュードの取り組みを進めてきた。その結果、BPSDによる援助拒否の利用者に対してスムーズにケアが提供できるようになったり、職員のモチベーション向上に繋がったりといった効果が見られたという。

 

 

ユマニチュードは体育学を専攻する2人のフランス人、イヴ・ジネスト氏とロゼット・マレスコッティ氏によって作り上げられ、現在、フランス国内、及び国外10ヵ国、700以上の施設で実践されている。

 

 

ユマニチュード考案者イヴ・ジネスト氏(中央)とSOMPOケア教育研修部社内インストラクターの中島優子(左)岩瀬美菜子(右)

 

 

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