新潟県厚生農業協同組合連合会糸魚川総合病院(新潟県糸魚川市)では、職員の働き方改革の推進により、持続可能な医療体制の構築を目指している。10月7日から企業の働き方改革のコンサルティングサービスを提供するワーク・ライフバランス(東京都港区)を迎え、取り組みをより強力に進めていく。

キックオフ会議の様子

 

市唯一の総合病院
持続可能な医療体制へ

10月7日、糸魚川総合病院では働き方改革キックオフ会議を開催。ワーク・ライフバランスによる取り組みの意義や方法などの説明とグループワークが行われた。医事課チーム、内視鏡チーム、手術室チームの職員約30人が参加した。

 

 

当日登壇した同社の桜田陽子氏は、見直しの進め方について、「ありたい姿を設定し、現状とのギャップを埋めるためPDCAサイクルを回していく」と説明。
ポイントとして、
① チームワークが良い状態で機能している
② どのようなチームになりたいのか理想的な姿を明確にする
③ 目標と現実のギャップ(課題)を明確にする
④ 最も優先すべきテーマはどれか取り組みの優先順位を設定
⑤ギャップを埋めるため〝仕方がない〞〝変えられない〞の発想から抜け出して考える
――を挙げた。

 

グループワークでは、最初にそれぞれのチームで良い点、もったいない点を付箋に書き出し、現状を分析した。主に、「業務負担に差がある」「時間に追われることが多い」といった意見が挙がった。そこから、どのように働きたいかをチームごとに考え、全体で共有した。そこでは、「不測の事態でもカバーし合える」「得意を活かして信頼し合える」などの目標が挙げられた。

 

 

看護師の負担感 他職種よりも大
糸魚川総合病院は市内唯一の総合病院で、市の医療の要となっている。厚生労働省の調査では、職員の勤務時間が長いほど、医療事故やヒヤリハットの件数が多いことが示されていることから、持続可能な医療の構築は住民にとっても重要となる。山岸文範病院長は、「現状では職員の業務負担感に差があります」と語る。特に看護師には仕事が集まりやすく、働き方の見直しが必要であると感じているという。「例えば、手術が長引けば、片付けを担当する看護師の負担が増します」(山岸病院長)

 

 

労働人口が減少している現在では、離職者が発生した場合に代わりとなる人材の採用が難しい。無理のない働き方で、長く勤められる職場をつくることが必要だ。山岸病院長は「労働人口の減少で、先任者達の経験が通用しない未知の時代に突入しています。それを乗り切るには、まず職員を大切にすることがなにより重要だと考えています」と語った。

 

 

今後は、来年初夏を目途に取り組みの成果をまとめ、最終報告会を実施。成果を発信していく方針だ。

 

 

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