エールパートナーズ

 高齢者住宅運営事業を手がけるエールパートナーズ(大阪市)は4日、大阪市内に障害者専用ホーム「RE GAIA針中野」を開設した。高齢者住宅の「マリアヴィラ」に並ぶブランドとして、今後開設を進めていく考えだ。

 

 

バリアフリーが不十分な物件も

「RE GAIA針中野」は地上3階建ての19室。類型としては住宅型有料老人ホームだが、高齢者ではなく18~64歳の障害区分認定4~6の人を入居対象としており、障害福祉サービスの居宅介護を併設する。入居者が65歳になった場合には退去しなくてはならないが、必要に応じて「マリアヴィラ」で受け入れる。

 

建物外観(写真はホームページより)

 

 

こうした住宅を開設した理由について、グループ会社であるエールシステムズ法人部山根啓部長は「現在の障害者向けの住まいでは、障害者のニーズに十分に応じ切れていない面があると考えています」と語る。

 

 

例えば、障害者向けグループホームの中には、一般の民家を改修して運営しているものもある。この場合、知的障害・精神障害を持つ人は生活に大きな支障がないが、車椅子を必要とする身体障害者は玄関の段差やトイレの狭さなどがネックとなり生活することが難しい。

 

 

逆に、有料老人ホームなどで身体障害者も入居できるところの場合、建物のハード面は車椅子対応になっており全く支障がないが、ほかの入居者との認知機能や下半身以外の身体能力の差などが大きく、同じコミュニティの中で生活することが難しいという問題がある。

 

 

「事故などで車椅子生活となった人の中には、歩けないこと以外は生活上では全く支障がなく、毎日一人で電車に乗って通勤・通学するケースも多くあります。そうした人たちに適した住まいが必要だと考えました」

 

 

10棟程度が目標 土地建物は所有

 

また、西村正勝ホーム長は「スタッフに求められるノウハウや思考も、これまでの介護事業所、障害福祉事業所とは全く異なるでしょう」と語る。
「中には、40年以上ここで生活する人が出てくることも考えられます。その間には、様々なことがあるでしょう。例えば、若い入居者ならば、入居後に就職や恋愛・結婚するといったことがあるかもしれません。その相談に乗るといったことも、スタッフの重要な役目になるのではないでしょうか」

 

この「RE GAIA」は来年5月には大阪市生野区に2棟目を開設することが決定しており、さらに同西成区でも計画が進んでいる。
「高齢者住宅は『マリアヴィラ』のブランドでエールパートナーズとグループ会社のエールシシテムズの2社で、京都府・大阪府で合計8棟を展開しています。高齢者住宅は、今のところは増やす予定はなく、当面は『RE GAIA』の新設に注力していきます。
まずは棟数ベースで『マリアヴィラ』と同程度を目指します」(山根部長)

 

 

なお、土地・建物は全て自社所有で、というのが同社のモットー。また、開設地は原則として駅から徒歩10 分以内と利便性を重視している。

 

 

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