社会福祉法人永寿荘(さいたま市)の特別養護老人ホーム今羽の森(同)にて14日、職場の環境整備をテーマにした施設見学会が行われた。飲食、製造業など異業種の経営者を中心に約30人が参加。参考になった点や、特養のさらなる改善点について意見を交わした。

 

 

永寿荘は特養の運営など介護事業を中心に、保育、教育事業などを手掛ける法人。県内を中心に25事業所を展開している。今羽の森は、入居定員100人、平均要介護度3.5となっている。

 

見学会は、企業の業務改善コンサルティングを手掛けるウィルウェイ(東京都新宿区)が主催した。参加者は、施設の基本的な説明を受けたのち、実際の現場を歩き、職員から詳しい話を聞いた。ウィルウェイではこれまでに60回以上、同様の見学会を実施している。介護施設で実施するのはこれが初となった。

 

 

今羽の森では昨年、同社からのサポートを受けながら、職場の環境整備を進めた。
特にポイントとなったのは、物品の定位置を定めた点。
オムツなどを収納する介護材料室では、物品と同じ色のマスキングテープで棚を色分け。一目で必要なものを見つけられる工夫をした。1日4分ほどの時短になるという。

 

雑然と置かれていた倉庫の物品は、用途ごとに箱詰めし、「夏祭り」など大きなポップを張り付けた。洗剤などの消耗品は、写真を用いて収納する位置を明示。職員だけでなく、納品業者にもわかりやすくした。加えて、最大在庫数を表記して過剰在庫を防いだ(下写真)。これにより、1日10分の時短につながったという。

 

物品が一目でどこにあるかわかる

 

 

定位置管理に加えて、ペーパーレス化にも取り組んだ。
事業所内では、各種計画書をPDF化、共有フォルダ内に専用のフォルダを作り管理。書類を探す手間を軽減した。職員が使用するPC周りは、必要最低限の物品のみの状態にした。
見学者からは、倉庫内の物品管理法を高く評価する意見が多くあがった。また、土木建設業の法人から参加した事務員は、「書類の管理に苦労している。ペーパーレスの取り組みを見習いたい」と語った。

 

永嶋正史副理事長は、「異業種の経営者からの目線が現場職員にとって良い刺激となった」と話す。

今後は、業務が効率化された分、科学的介護の推進にも力を入れ、ケアの質向上を目指す方針だ。

 

 

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