社会福祉法人みゆき福祉会(山形県上山市)が運営する特別養護老人ホーム「みずほの里」(同)では、昨年2月より、地域の高齢者を雇用。介護補助業務を担ってもらい、高齢者の活躍の場・社会交流の機会としている。

 

 

高橋幸彦事務局長(高の字ははしごだか)は「現在、人員が足りない状況ではないが、長期的に見て『介護の新たな担い手』が必要だと考えた」と話す。そこで、厚生労働省の「老人保健健康増進等事業」のモデル事業に参加した。

 

地域の高齢者の求人は、施設の近隣住民を対象とした。年齢制限はなく、介護未験者でも相談に応じることを明記した求人チラシを作成。地区公民館に掲示する、地区会の回覧板を活用して配布するなどの方法で募集した。

 

5名から問い合わせがあり、事前説明会を実施。入職前に不安がないよう、仕事の内容、勤務時間、給与などについて詳しく説明し、施設見学も行った。面接を経て、60代の女性3名を採用。全員、施設周辺に住んでおり、通勤の負担はないという。

入職前の事前説明会の様子

 

既存職員の理解を得るため、案内を配布。「各リーダーが打ち合わせ時にも主旨を説明した。『地域と共に』の法人理念を伝え、温かく迎え入れ、わからないことには対応するよう呼びかけた」(高橋事務局長)。

 

入職者の業務は、洗濯物の管理、ベッドシーツ交換、食事の配膳など。体力面を考慮し、1日の労働時間は午前または午後に3~3.5時間、1週間で15時間程度とした。仕事に慣れるまで担当者がトレーニングを実施。日報を通じて困りごとを聞き取り、定期的な面談も行うことで業務に無理がないよう配慮している。入職者は赤いエプロンをつけて業務にあたり、職員間で混乱が生じないよう工夫している。

 

補助業務を担当。タオルを準備する様子

 

入職者からは「就労したことで生活に張りが出た。今後も長く働きたい」との声があがる。高橋事務局長は「1年が経ち、入職者は業務に慣れてきた様子。新しくやりたい業務などを聞き取り、裁縫など特技を活かした業務も少しずつ行ってもらっている」と話す。「将来的には、直接介護業務にあたる地域人材の採用も考えられる。業務の細分化をさらに行い、どう業務分担を行うか検討していきたい」。

 

 

 

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