社会福祉法人千寿会(大分県別府市)が運営する「特別養護老人ホーム別府石垣園」(同)では、現場職員が意見を出し、それを管理者や法人幹部に伝える場を設け、ボトムアップで職員の声を取り込む体制を整えている。

 

宮﨑亮輔施設長は、「これまでは、職員に対し、トップダウンで業務改善の指示や決まり事を伝えるのみだった。現場からの意見を施設運営に反映する仕組みはなく、職員のモチベーション低下が生じていた」と話す。そこで、業務効率化によりサービスの質の向上を図る、大分県「介護サービスクオリティ向上事業」のモデル施設となり、取り組みの一環として会議のあり方を見直した。

 

 

宮﨑亮輔 施設長

 

 

以前までの会議の流れは、特養の幹部が議題について検討

▽法人全職員参加の会議で指示出し

▽詳細はユニット会議で現場職員に共有

という流れで行われていた。(下図)

 

会議体系図
出所:大分県高齢福祉課資料

 

 

見直し後は、新たな会議体系を構築。ユニットごとに会議を設け、その場で意見を出し合い、案をまとめる

▽「リーダー会議」を新設し、現場職員の意見を集約

▽特養の幹部で意見を認識、検討

▽法人全員に共有

という流れを生み出した。

 

職員の声から始めた取り組みの1つに、夜勤帯の勤務時間の変更がある。以前、夜勤の就業時間は22時~翌10時(休憩4時間を含む)であったが、長時間勤務が負担であるという職員の声をもとに、ユニットリーダーを中心にシフト体制を検討。1ヵ月試行の上、23時~翌朝8時(1時間休憩を含む)へと勤務体制を変更した。

 

「ユニット間での意見交換が活発になった。新しく美化委員会やノーリフト委員会を立ちあげるなど、職員が主体的に活動する場も増やしている」と宮﨑施設長。「職員の意欲や発言を尊重することが、新たな意見の創出につながる。今後も耳を傾ける体制を整えていきたい」。

 

会議の様子

 

 

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